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長崎の新名物「トルコライス春巻」、京都のグルメイベントで1000食完売

完売を喜ぶスタッフら(右から3人目が須川さん)

完売を喜ぶスタッフら(右から3人目が須川さん)

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 長崎・新大工町商店街のカフェレストラン「チェントアニ」(長崎市新大工町、TEL 095-824-9944)が5月16日・17日、京都で開催されたグルメイベント「イザカヤ大サーカス」に出品した「トルコライス春巻(略称=トルハル)」1000食を完売した。

最後尾に立つ伊藤弘和さん

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 同イベントは全国47都道府県の特産品を集めた「居酒屋料理グランプリ&お国自慢コンテスト」。各都道府県の代表が地元の食材を使った居酒屋料理を競うとともに、地元の生産者と酒造メーカーが一体になり、各ブースで「お国自慢の酒」を使ったおもてなしを競う。

 長崎県からは同店の「トルコライス春巻」が料理部門で参加。国酒部門では「五島灘紅さつま」「五島灘黒麹」「越島南枝」の3種類が参加した。コンテスト終了後に行われた開票の結果、料理部門は熊本県が、国酒部門は新潟県がそれぞれ優勝した。

 長崎の名物料理「トルコライス」は、一皿に「ピラフ」「ナポリタンスパゲティ」「トンカツ」が盛り付けられた料理。長崎では多くの飲食店が提供している。同店を運営する「Mon-Ami」グループ飲食事業部統括部長の須川昌彦さんらが、県外の人たちに意外と知られていないトルコライスを手軽に食べてもらおうと、試行錯誤を重ねた末に「トルコライス春巻」が生まれた。具材には「トンカツ」「パスタ」「ピラフ」「チーズ」「カレーソース」が入っている。

 3つの食材を春巻きの皮で巻き、「外はパリパリ、中はジューシー」という今までにない新しい食感の名物料理が誕生。商品名が長いため、スタッフらは自然と「トルハル」という愛称で呼ぶようになったという。昨年末から今年1月にかけて「兄のトル君」「妹のハルちゃん」というキャラクターデザインコンテストを行い、大阪市在住のデザイナー・前田昌克さんの作品が公式キャラクターとして採用された。

 会場は京都・梅小路公園(京都市下京区)。長崎・りかちゃん通りの居酒屋「Goheita」(浜町)の伊藤弘和社長が長崎県代表チームリーダーを務め、須川さんをはじめ「食べて飲んでみんね祭」の出店メンバーらが参加した。トルハルのブース前には2日間とも長い行列ができ、用意した1000食のトルハルは全て売り切れた。

 須川さんは「京都という町は本当に温かい人ばかり。『トルくん、ハルちゃん』の兄妹は、子どもたちに大人気だった」と振り返る。「子どもからお年寄りまでおいしいと言っていただき、全国の居酒屋さんから元気をもらえた。京都の人たちに、長崎にいるような親近感を覚えた」とも。

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