「長崎市民メディアの会」が県庁記者クラブで会見 NCMが密着取材

記者の質問に答える梶原さん(右から2人目)

記者の質問に答える梶原さん(右から2人目)

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 市民がスポンサーとなるレギュラー番組を制作し、ユーチューブで配信している「長崎市民メディアの会」が10月11日、県庁記者室で記者会見を開いた。

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 同会代表の梶原真由美さんのほか、同番組の制作会社「ノーネスチャンネル」(東京都文京区)の平山秀善プロデューサー、市民メディア連合会(東京都国立市)会長の菅原純里さんなど、関係者7人が会見に臨み、密着取材中の長崎ケーブルメディア取材班が撮影を行う中、新聞記者2人、テレビ局報道部員1人が出席した。

 地上波テレビ番組の制作会社「ノーネスチャンネル」に同会が発注した番組「テレビでは話せない!ここだけの本当の話!!市民バクロスTV」は、市民が直接スポンサーになって本当に知りたい情報番組を放送することを目的に制作された。1回当たり15分、1クール(13週分)の収録を終えている。

 梶原さんによると、今年6月に行われた平山さんの講演会に出席した際、「市民が資金を出して本当に知りたい情報番組を作れるか」と質問したところ、平山さんが「できる」と答えたことがきっかけとなり、長崎の主婦らを中心に同会が結成されたという。

 クラウドファンディングを活用して番組制作費の一部に当たる200万円以上の資金調達に約1カ月で成功し、口コミで集めた分を加えると300万円を超える。番組制作費の目標額は650万円。活動は広島や東京をはじめ各地に広がっているほか、米国ニューヨークでも同様の動きがあるという。

 地上波で全国放送することを目指す同番組。10月5日にユーチューブで公開された第1回放送の再生回数は7400回を超えており、今後も毎週木曜日に順次公開される。

 会見で平山さんは「誰かを批判する番組は決して作りたくない。各界の専門家に問題提起してもらい、市民が何をすれば問題解決できるかという行動指針を見出す番組を目指す」と話す。梶原さんは「この後も第2弾、第3弾を考えている」と力を込める。

 長崎ケーブルメディアの担当ディレクターは、「メディアは今、大きな転換期を迎えており、非常に考えさせられる課題。われわれも他人ごとではないが、梶原さんたちの活動をしっかりと記録するべきだと感じて密着番組を企画した。来月、放送したい」と話す。

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