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平和テーマの学生映像祭 今秋の長崎初開催に向け出島町でプレイベント

スピーチを行う(左から)関根さん、高橋さん、杉浦さん

スピーチを行う(左から)関根さん、高橋さん、杉浦さん

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 国際平和映像祭2022プレイベントが6月24日、出島メディアセンター(長崎市出島町)で行われた。

国際平和映像祭2022の開催に向けて意気込む関根さんら

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 国際平和映像祭は国連が定める9月21日の国際平和デー(通称ピースデー)に合わせて開催している学生対象の映像祭。「平和やSDGsをテーマとする映像作品を通じて平和を願う世界中の若者が映像によってお互いを知り、国を超えたつながりを持ってほしい」という願いの下、2011(平成23)年から横浜で毎年行われていた。

 プレイベントは今年の同映像祭が長崎での初の開催が決まったことから機運醸成を図るため、地元で平和活動を行う団体のメンバーらが参加して行った。

 同映像祭の代表理事を務める関根健次さん、理事の高橋克三さんと杉浦裕樹さんがスピーチを行い、同映像祭を始めるきっかけとなった作品でピースデー制定に向けて運動を行ったジェレミー・ギリーさんを追ったドキュメンタリー「ザ・デー・アフター・ピース」の短縮版と同映像祭の過去作品を上映。今年の映像祭で審査員になっている長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)副センター長の鈴木達治郎教授があいさつを述べたほか、長崎で活動する平和団体「ピース・バイ・ピース長崎」の前田真里さんや長崎大学学生団体「STARs」の鈴木翔さん、「ピースデー長崎」の柿田紀子さんが活動紹介を行った。

 関根さんはピースデーの制定に尽力したジェレミーさんの祖父が長崎原爆投下時に英国軍の戦争捕虜として被爆していることから、ジェレミーさんにとって日本、そして長崎が運命の地であることに触れ、ピースデーに合わせて行っている同映像祭を長崎で開催する意義について説明。「映像は世界共通語。世界中の若者が長崎で平和を学び世界に伝える場にしたい。地元の人にとっても長崎に来た映像作家と出会い刺激を受けてほしい」と映像祭に向けた意気込みを話した。

 国際平和映像祭2022は9月18日に長崎原爆資料館ホールで開催。世界中の学生を対象に映像作品の募集を行っている。募集は7月21日まで。

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