世界歌謡祭グランプリ経験者の男性ユニット、長崎でライブ-アルバム発売で

長崎では4年ぶりのライブを開いた「SLOW DOWN」の浜田良美さん(右)と笛吹利明さん(左)

長崎では4年ぶりのライブを開いた「SLOW DOWN」の浜田良美さん(右)と笛吹利明さん(左)

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 旧香港上海銀行長崎支店記念館(長崎市松が枝町)で4月14日、男性ユニット「SLOW DOWN」がサードアルバム「真夜中の詩」のリリース記念ライブを行った。

ライブ会場でのSLOW DOWN

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 メンバーは笛吹利明さん(58)と浜田良美さん(59)の2人。笛吹さんは2004年8月に長渕剛さんが行った桜島オールナイトライブや松山千春さん、尾崎豊さんらと共演してきたギタリスト。浜田さんは同じく長渕さんのステージでコーラスを担当するボーカリストとして活躍してきた。

 長崎大学経済学部を卒業した浜田さんは学生時代の1974(昭和49)年、オリジナル曲「いつのまにか君は」で世界歌謡祭グランプリを受賞。プロデビュー後も長崎くんちの「コッコデショ」を歌い、「長崎は思い出が詰まった大好きな町」と話す。

 20代で知り合い、互いにさまざまなアーティストのサポートをしながら、一方でユニットを組んで活動を始めた2人。浜田さんは「音楽的なルーツが2人ともアメリカのウエストコーストからカントリーミュージックだった」とユニット結成のきっかけを振り返る。笛吹さんのギターワークと浜田さんの歌声との連携に魅力を感じる根強いファンは多く、ライブ会場は大きな拍手に包まれた。

 曲作りでは完全分業制をとる2人。主に作詞を担当する浜田さんは「共同作業で作ろうとした時点で音楽がだめになってしまう。音楽は作るのではなく、発想やイマジネーションが舞い降りてくるようなもの」と話す。浜田さんは笛吹さんが作った曲を聴きながら、イメージが浮かぶまで詞は書かない。メロディーが何を言いたいのかということが分かるまで書けないのだという。

 一方の笛吹さんは「(浜田さんの)詞が先にできる場合もある。その時は、詞からメロディーが生まれるまで何度も読み返す」と話し、相手から与えられたものから自分の中にイメージが浮かぶまで取りかからないスタイルは共通している。

 「自分が死ぬのが先か、声が出なくなるのが先かわからないが、これからも歌い続ける」と音楽への思いを話す浜田さんは今年還暦を迎える。ライブ会場では東日本大震災の復興支援のため、日本赤十字社への義援金を会場で呼びかけた。笛吹さんは「僕らにできることは少ないが、電気なしでもライブができるアコースティックユニットなので、ぜひ呼んでほしい」と笑顔で話す。

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