長崎県美術館でエル・グレコ作「聖母戴冠」展示-日本初公開

日本で初公開されている、エル・グレコ作「聖母戴冠」

日本で初公開されている、エル・グレコ作「聖母戴冠」

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長崎県美術館(長崎市出島町、TEL 095-833-2110)で現在、スペイン国立プラド美術館所蔵のエル・グレコ「聖母戴冠」が特別展示されている。日本の公開は初めて。

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 エル・グレコは1541年ギリシア生まれで、30代半ばから1614年に没するまでをスペインのトレドで過ごした。スペインの精神とカトリック的な熱情を描いたことで高く評価されており、日本でもファンが多い芸術家の一人。日本国内で所蔵されているグレコの作品は2点しかないという。

同館によると、「長崎はエル・グレコが生きた時代にキリスト教がもたらされ、現在に至るまで特にマリア信仰にあつい土地柄。この地で「聖母戴冠」を展示することは歴史的にも意義深い」という。

「聖母戴冠」はグレコの円熟期といわれる50歳前後の作品。人体や光彩の表現的などエル・グレコ芸術の中でも特に評価が高い。同館では須磨彌吉郎氏旧蔵作品を核として、東洋でも有数の規模のスペイン美術コレクションを所蔵している。

 同館は開館前の2004年11月にスペイン国立プラド美術館と交流協定を結んでいたが、今回初の作品借用が実現した。

 開館時間は10時~20時。第2・第4月曜休館(祝日の場合、火曜休館)。入場料は一般400円ほか。毎週日曜15時から、学芸員によるギャラリートークも行う。10月24日まで。

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