長崎歴史文化博物館の常設展示室が新装-長崎の歴史を五感で体感

幕末・維新期の展示を充実。大型スクリーンでドラマも上映

幕末・維新期の展示を充実。大型スクリーンでドラマも上映

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 昨年11月から改装工事を進めていた長崎歴史文化博物館(長崎市立山、TEL 095-818-8366)の常設展示室「歴史文化展示ゾーン」が完成し、4月1日に公開された。

坂本龍馬と一緒に幕末の写真を撮影できる

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 2005年11月の開館から6年半が経過し、改装では展示物の充実に加え機材などの入れ替えを行った。

 展示内容は「西洋との出会い」「挑戦との交流」「長崎貿易」「中国との交流」「長崎の暮らし」「長崎の美術・工芸」「オランダとの交流」「近代化の魁(さきがけ)・長崎」の8つのコーナーで構成。各所にタブレットを設置し、タブレットを操作してパネル展示以外の歴史情報や石崎融思(ゆうし)の「蘭館絵巻」全体や絵の一部分を拡大して閲覧できるなど最新の設備を整えた。聞く、触る、匂いを嗅ぐなど五感で味わう参加体験型の展示もあり、長崎の魅力を体で感じる工夫も施す。

 今回のリニューアルの目玉は、幕末・維新期の展示スペースが以前の2倍になった点。展示室の中央に新設された縦2.5メートル、横9メートルの大型スクリーンでは「長崎交流史列伝」と題した5つのドラマを上映する。日本初のプロカメラマン上野彦馬の写真スタジオコーナーでは、幕末期の撮影の雰囲気を味わうために15秒間静止して写真を撮るなどの体験コーナーも用意する。

 同館広報担当は「展示物の充実に加え、子ども向けの展示解説に工夫するなど、子どもから大人まで楽しめる工夫を凝らしている。引き出しの中に説明が隠れているなどの仕掛けやパズルや本などに触れることができる展示物もある。ぜひ来館を」と呼び掛ける。

 開館時間は8時30分~19時。常設展の入館料は、大人=600円、小中高生=300円。

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