長崎総合科学大学のロボコンサークル「NiAS（ニアス）夢工房」（長崎市網場町、TEL 095-839-3111）が6月10日、「NHK大学ロボコン2012～ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会」に出場し、全国ベスト8に入った。

勝利を喜ぶロボコンサークル「NiAS夢工房」のメンバー

　今回の競技課題は今年ABU大会が開催される香港に古くから伝わる平和と繁栄を願う祭り「平安大吉（ペンオンダイガ）」がテーマ。手動ロボット、自動ロボット、コレクターロボットの合計3台のロボットを用い、既定に従ってまんじゅうタワーの頂上に置かれたまんじゅうを先に取った方が勝利する。競技時間は3分間。2チーム対戦形式で競う。

　今回の選考会の応募チームは44チーム。ビデオ審査を経て大会出場したのは21チーム。同サークルは、審査の結果完成度が高いと判断されシード校となり、予選リーグで新潟大学、電気通信大学に勝利。決勝トーナメントで長岡技術大学に敗れたもののベスト8に進出した。

　リーダーの古城功一郎さんは「昨年逃した予選リーグ突破を果たすために、みんなで協力しチームの団結力を高めてきた。決勝リーグでは敗退したが、ベスト8に入ったという結果を誇らしく思う。大会までの1年間、チームの皆と苦楽を共にしてきた。ロボコンをやってきてよかった」と達成感にあふれる表情を見せた。

　顧問の谷昇教授は「競技課題をクリアするためのロボット作りの過程で起こったさまざまなトラブルを解決するための原因を見極める力と対応策を練る力や判断力はとても重要。この経験は彼らが社会に出てもきっとよい思い出として役立つだろう。競技課題が年々難しくなる中、ベスト8に進出した彼らを誇りに思う」と力を込めた。

　大会の模様は7月1日にNHK総合テレビで放映される。