長崎出身のロックバンド「横道坊主」が6年ぶりのオリジナルアルバム

「横道坊主」のライブ風景

「横道坊主」のライブ風景

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 1984(昭和59)年に長崎で結成された4人組ロックバンド「横道坊主(おうどうぼうず)」が3月6日、6年ぶりにオリジナルアルバム「悲しみ 月 そして希望」をリリースした。

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 バンド名は長崎弁で「悪ガキ」という意味。1989年にメジャーデビューし、2007年に発表した前回のアルバム「BAD TIMES,GOOD TIMES」までに18枚のアルバムをリリースしてきた。途中メンバーチェンジもあったが、結成当初からのメンバーである今井秀明さん(ギター・ボーカル)と中村義人さん(ギター・ボーカル・ハーモニカ)は長崎市出身。1991年の雲仙普賢岳災害の際は長崎出身のバンドとして全国各地でチャリティーライブを行い、収益金や義援金を寄付してきた。

 中村さんは「この6年間は、メンバーの橋本潤さん(ベース)が病気から復帰した喜びと、東日本大震災という未曽有の悲しみ。そのほかにもさまざまな体験をする中で、命の重さを真剣に感じさせられる6年間だった」と振り返る。昨年末に先行配信した同アルバムの収録曲「ハル」は「東日本で起こった出来事を世界中の人にいつまでも忘れないでいてほしい」というメンバーの思いを込めた曲。今井さんは「自分が歌を作るときに思い浮かべる風景は、今でも24歳まで過ごした長崎の街並み。今回の収録曲『サン』は自分の頭の中では長崎そのもの」と話す。

 同アルバムには「ハル」「サン」のほか「流星」「青い夜」「傷だらけの季節」など全12曲を収録。価格はDVD付き初回限定盤=3,500円、通常盤=2,800円。

 「今まで以上に『生きること』『命』『人と人との絆』というものを強く感じ、考えさせられた。どんなに過酷な状況でも自分の信念をしっかり持ち、何が起こっても希望を失くさず力強く生きる。そんなメッセージをいっぱい詰め込んだアルバム」と中村さん。同バンドは4月27日「DRUM Be-7」(長崎市栄町)でライブを予定する。

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