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長崎で映画「ペコロスの母に会いに行く」完成披露上映会開催へ

母・みつえ役の赤木春恵さん(左)と、岡野ゆういち役の岩松了さん(右)

母・みつえ役の赤木春恵さん(左)と、岡野ゆういち役の岩松了さん(右)

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 長崎ブリックホール(長崎市茂里町)で8月18日、映画「ペコロスの母に会いに行く」の完成披露上映会が行われる。6月25日からインターネットなどで順次チケット販売が始まる。

共演する原田貴和子さん(左)と、原田知世さん(右)

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 同作品は長崎在住の漫画家・岡野雄一さん原作の同名漫画の映画化。岡野さんが認知症の母親を入所するグループホームに見舞う日常をつづりながら、ユーモアを交えて主に母親の心情を想像しながら描いた作品。岡野さんは1950(昭和25)年、長崎市生まれ。高校卒業後上京してデザイン専門学校で学んだ後、東京の出版社に勤務。漫画雑誌などを担当しながら15年ほど東京で過ごした後、長崎に帰郷。広告代理店やタウン誌の編集長などを経てフリーライターになり、地元のタウン誌や広報誌などに漫画やエッセーを掲載していた。

 昨年1月、岡野さんが500部だけ自費出版を始めたが、インターネットを通じて話題となり増刷するほどの人気に。自費出版が初版300部ほどを売り上げたところで映画プロデューサーの目に止まり、映画化が決まった。その後、漫画は西日本新聞社から商業出版化され、現在16万部を突破するベストセラーになっている。今月21日には「第42回日本漫画家協会賞」で松田洋子さんの「ママゴト」に並んで優秀賞を受賞。週刊朝日での漫画連載も始まった。

 映画は「時代屋の女房」「塀の中の懲りない面々」「釣りバカ日誌スペシャル」などを手掛けた喜劇映画のベテランで島原出身の森崎東監督(85)がメガホンを取った。主演の「岡野ゆういち」役は川棚町出身の岩松了さん(61)、母「みつえ」役にはドラマ「渡る世間は鬼ばかり」のしゅうとめ役で知られる赤木春恵さん(89)がそれぞれ演じる。若き日の「みつえ」役には長崎市出身の原田貴和子さん。みつえの幼なじみ「ちえこ」役として実妹の原田知世さんが出演し、1993年公開の「結婚」以来20年ぶりに姉妹共演が実現した。父「岡野さとる」役は加瀬亮さんが演じる。

 その他の共演者には大和田健介さん、松本若菜さんら若手のほか、竹中直人さん、温水洋一さん、大門正明さん、穂積隆信さん、渋谷天外さん、春風ひとみさん、佐々木すみ江さん、正司照枝さん、志茂田景樹さんらベテラン陣が顔をそろえる。

 開場16時30分、開演17時。鑑賞料金1,500円。チケットは同25日から「イープラス」でネット先行販売。7月12日には浜屋プレイガイド、くさの書店(西友道の尾店)などで一般販売を始める。詳しくはNBC長崎放送のホームページで確認できる。

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