長崎の唐揚げ専門店、新メニュー「ニャンべぇ~」提供へ

ニャンべぇ~

ニャンべぇ~

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 昨年3月に閉館された旧・長崎市公会堂横にある唐揚げ専門店「きっちんはうす やんの」(長崎市魚の町、TEL 095-807-6461)が12月22日、新メニュー「ニャンべぇ~」の提供を始める。

山野順子さん

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 同店は昨年5月、唐揚げのテークアウト専門店として老舗和菓子店「松翁軒」の裏にオープン。店内は猫に関するグッズであふれており、猫好きの女性店長が営む唐揚げ専門店として開店直後から複数のテレビ番組や新聞などで報道された。その後、多くの客から「店内で食べたい」という要望が続いたことからイートイン専用メニューを開発し、翌月からイートインを開始。現在では「猫好きが集まる店」として知られる。

 新メニュー「ニャンべぇ~」は、クリスマスのテークアウト専用特別メニュー「クリスマスチキン」(完全予約制)にアクセントとして添えるため、ギョーザの皮に猫の足跡をデザインした焼き印を押して油で揚げ、塩味で調えたもの。試食した知人らから「すごくおいしい」「これだけでも買いたい」「足跡がかわいい」とアドバイスされたことが、提供するきっかけとなった。

 メニュー名は、山野さんが「せんぺい」のような外観と猫の鳴き声を組み合わせて考案。提供開始予定の12月22日も「ニャン、ニャン、ニャン」を語呂合わせした。「実は焼き印にとても手間がかかる。提供価格の299円(6枚セット)も、猫の『肉球』をもじって決めた」とも。

 山野さんの友人で新人漫画家の「小南乃麻耶(cominano-maya)」さんが、新メニュー告知のためにイラストを提供。約20年前から小南乃さんの才能を高く評価していた山野さんは、「作品発表の場として店内のスペースを提供する」と提案し、小南乃さんに漫画家デビューを呼び掛けた。

 「小南乃さんの『あの子はすみえ』という4コマ漫画が傑作。『あの子』なのに、なぜか強烈なキャラのおばさんが出てくるだけで笑える」と作品の魅力を説明する山野さん。小南乃さんは非常に内向的な性格のため、他人と交流したり外出したりすることが極めて苦手だという。山野さんは「内向的だから仕方ないが、そのために無名のままではあまりにも残念過ぎる」と力を込める。

 「すみえ」と山野さんの愛猫「とうふちゃん」が登場する3コマ漫画を「ニャンべぇ~」告知のために制作した小南乃さんは、「人と会うのは今でも怖いが、発表の場ができたことはとてもうれしい」とほほ笑む。

 「クリスマスチキン」(1,200円)のセット内容は、「チキン1本」「にゃんポテ(フライドポテトに焼き印を押したもの)」「ニャンべぇ~」で、サンタの人形などは添えられていない。ほかにも「生ハムバケット・ハーフサイズ(バジルソース付き)」(600円)も特別メニューとして予約を受け付ける。特別メニューは、12月23日~25日に完全予約制で受け渡すため、受注数の限界に達した時点で予約受け付けを終了する。

 営業時間は、11時~15時、17時~19時。日曜定休(来年以降は祝祭日も定休)。

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