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地域創生クラウドファンディング「FAAVO長崎」開設

「長崎レイコレ」の実行委員メンバー。後列左端が戸高さん

「長崎レイコレ」の実行委員メンバー。後列左端が戸高さん

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 地域創生クラウドファンディング「FAAVO(ファーヴォ)長崎」が12月14日、開設された。

勉強中の実行委員ら

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 クラウドファンディングはインターネットを利用して行う資金調達方法の一種で、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語。起業家や学生、主婦など普通の人たちが新製品の開発やアイデアの実現、組織の立ち上げなどさまざまな目的を達成するためにインターネットを使って不特定多数の人たちに資金提供を呼び掛ける仕組み。誰でも支援できるように数千円からの支援メニューを提供する。

 調達方法には寄付を求める「寄付型」や、これから作る予定の商品・サービスを購入する「購入型」、支援者に金銭的なリターンを与える「金融型」などがあるが、日本では金融商品取引法など規制する法律が存在することから「購入型」が主流になっている。

 FAAVOは「地域の『らしさ』を誰もが楽しめる社会をつくる」というコンセプトで地域を盛り上げるプロジェクトに特化したクラウドファンディングサービス。2012年に宮崎県のプロジェクトから始まった同サービスは、全国各地の地域に根差した企業や団体と提携する「エリアオーナー制度」を採用する。エリアオーナーが現地での起案サポートや資金調達中の改善アドバイス、クラウドファンディング自体の普及活動を行うことで、誰もが気軽に取り組める体制を目指すという。九州では宮崎のほか、福岡、熊本、鹿児島などがあり、今月から佐賀県唐津エリアでも提供が始まった。

 FAAVO長崎は、今年11月に設立された「connne(コンネ)」(長崎市古賀町)が運営する。同社はクラウドファンディング事業のほか、医療介護コンサルティングや教育・研修事業、高齢者の能力を生かしたサービスを提供する「名人倶楽部」などを手掛ける。

 同社統括マネジャーの戸高大輔さんは「私たちは『人をつなぎ想いをつなぎ、より良い未来へ』を合言葉に活動している。社名の由来は社是の英訳『community for the next』から『com ne』と略して『conn ne』に発展させたもの。九州の方言『来んね』(おいで、参加して)にも通じる。初回プロジェクトになる『長崎レインボーコレクション(略称=長崎レイコレ)』は、長崎のプラチナ世代(高齢者)が輝くためのファッションショー。ただのファッションショーではないという意気込みが実行委員の皆さんから伝わってくる。自分自身も実行委員に参加して盛り上げているので、ぜひ応援してほしい」と意気込む。

 長崎レイコレの目標金額は20万円。12月21日10時現在の支援者は3人、支援額は2万6,000円(達成率=13%)。

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