長崎の行政書士が「龍馬とお龍の婚姻届」 戸籍法に適合

記念用プレートを手にする西津健三さん

記念用プレートを手にする西津健三さん

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 長崎市麹屋町の「変な自動販売機コーナー」に4月、「龍馬とお龍の婚姻届書」が登場した。

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 長崎県行政書士会所属の行政書士で発明家の西津健三さんが企画・監修した。西津さんは「街の発明家」として知られており、自身の事務所1階に設置した「変な自動販売機コーナー」には、占いや龍馬グッズ販売機など、自身が開発した「変な」自動販売機がズラリと並ぶ。

 西津さんの自動販売機は、これまでもバラエティー番組や雑誌などで数多く取り上げられており、「アイデアが突然、ふっと浮かぶことがある。そのまま寝ずに製作に取り掛かり、形になったものも多い」と西津さん。

 西津さんは「長崎は龍馬が愛したロマンの街。ならば、旅行で訪れたカップルに喜んでもらえる土産はできないかと考えているうちに、今回のアイデアが浮かんだ」と話す。

 同書右側には「龍馬とお龍の婚姻届」の文字が印刷されている。「夫になる人」には坂本龍馬、「妻になる人」には妻の楢崎龍の名前が記載されており、慶応2年2月に長崎奉行所に提出されたことになっている。

 西津さんは「できるだけ史実に基づいて書くように、宗門人別改帳(江戸時代の戸籍)などを可能な限り調べた」と話す。

 龍馬の生年月日は天保6年11月15日(旧暦)、住所は長崎伊良林亀山社中、本籍は土佐藩、父上と母上の氏名と続き柄は、坂本八平、幸、次男と記載されている。一方のお龍は、長崎小曽根家邸宅が住所になっており、世帯主は小曽根乾堂、職業欄は「御新造(ごしんぞう)」(武士の妻の呼称)、証人欄には勝海舟と、実際に2人の仲人をしたと言われている中岡慎太郎の名前が並ぶ。

 パッケージの中身は婚姻届(A3サイズ)1枚と、「記念用婚姻届」(A4サイズ)がセットされており、A3サイズは実際の届出書として在住の自治体で使える。

 「本書は関係官庁と協議しており、婚姻の届け出に係る戸籍法などの法令に適合する。全国どこの自治体に提出しても問題ない。カップルで長崎旅行の際は、土産としてぜひ手にとってほしい」と西津さん。

 価格はA3サイズとA4サイズのセットで100円。A4サイズの記念用婚姻届をプレートに入れて飾れる「プレート付きセット」は400円。

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