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長崎・グラバー園近くに「300円カレー」 観光バス運転手らに人気 

店の外観と手書き看板

店の外観と手書き看板

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 長崎の観光地・グラバー園近くにある居酒屋「盈進(えいしん)」(長崎市松が枝町)で現在、ランチタイムに提供する「300円カレー」が訪れる観光バス運転手らの人気を集めている。

300円カレー

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 4年前に開店した同店。席数は、カウンター席10席、テーブル席8席。

 女性店主によると、店名がなかなか浮かばす、夫が卒業した「盈進小学校」の校名から適当に名付けたという。ところが「これは素晴らしい名前だ」と感心した看板業者が自分で由来を調べ、「水の流れがくぼみを盈(み)たして先へ先へ進むように、一歩一歩順序を踏んで、絶えず進んでいく。その力とその光は、尽きず絶えず流れでて、試練を乗り越えて進み、やがて必ず大成する」と、店名の意味をつづった看板を店頭に設置した。

 今年2月から昼のランチ営業を始めた同店では、店主が得意な「自家製300円カレー」を目玉商品に掲げ、店頭に手書きの看板を置いた。

 店主によると、ある日、観光バスの運転手が恐る恐る入店したという。運転手は「300円カレーは、子どもサイズか?」と尋ね、店主が普通サイズと答えると、「レトルトか?」とさらに質問。店主が自家製と答えると安心したようにカレーを注文した。その後、運転手は出されたカレーのサイズに驚き、完食すると満足した様子で帰ったという。

 店主は「その人が帰った直後から、バスの運転手さんやガイドさんがどっと押し寄せた」と振り返る。同店は観光バスが駐車する市営松が枝駐車場から直線距離で100メートルほどの場所にあり、晴れた日には黄色い手書き看板がよく見える。

 福岡から訪れた観光バスの運転手は「教えてもらって立ち寄った。自家製でおいしいし、価格に驚いた。ほかの仲間にもぜひ教えたい」とほほ笑む。

 営業時間は、ランチタイム=11時30分~13時30分(食材がなくなり次第終了)、18時~23時。日曜定休。

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