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長崎の「手ぶらで行ける」書道スタジオ、若葉町に2店舗目

子どもに教える福山さん

子どもに教える福山さん

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 長崎駅近くの「書道スタジオStart(スタート)」(長崎市中町)が4月4日、長崎電気軌道千歳町電停そばに2店舗目となる「若葉町教室」(若葉町)を開いた。

書道スタジオ若葉町教室の内部

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 手ぶらで行って書道ができるカフェのような空間が特徴の同スタジオ。好きに書けるほか、指導も受けられる。

 代表の福山嘉人さんは2013年2月、27歳のときに書道スタジオを開いた。「喫茶店でコーヒーを飲むように、気軽に、身近に書を楽しんでほしい。時代に合うスタイルで書道を楽しむ文化を創りたい。10年ほどかかっても、書道の先生たちが仕事として成り立つようにしたい」と、新しいビジネスの構築に挑戦している。

 2店舗目のオープンについて「元々2店舗目を出す予定だったが、どこに出そうかと考えていた。4年前から若葉町で単発的に書道教室を開いており、なじみはあった。この地域は周囲に学校も多く子どもも多い。書道の魅力を次世代に伝えていくのに適した地域と考え決意した。

 「5年前、実際にビジネスを始めてから、書道の先生たちが仕事として成り立っていないことが分かり驚いた。同時にビジネスの可能性も感じた」と言う。
 「今教えている子どもたちが大人になって働き始め、書道を仕事としたいと思ったときに、親に反対されることなく、安心してしっかり生活できるような基盤をつくってあげたい。そのために、今回は一人で手の届く範囲でできる広さでビジネスとして成立させられるようにチャレンジしている。成立させて、この店を他の書道の先生に任せたい。机上の空論ではなく、やってみて何がベストなのか試したい」と意気込みを見せる。

 書道教室だけでは収入を得るための仕組みに不安定要素が大きいため、それ以外でも利益を上げていくことが必要と感じ、新しい試みにも取り組んでいる。のし書きや宛名書き、表彰状などの筆耕サービスや、写経セット、大人の書道セットなどの販売だ。オリジナルデザインの硯(すずり)も作っている。福山さんは「書道をビジネスとして成り立たせたい」と次世代を見据えている。

 若葉町教室の営業時間は、月曜・金曜=15時30分~18時、火曜・木曜=13時30分~20時。水曜・土曜・日曜・祝日定休。料金は30分900円~。

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