長崎市千歳町のチトセピアホールで7月5日、レコードコンサート「チトセピアレコード大學」が開催される。

井手達夫さん

　同イベントは団塊世代のセカンドデビューを応援する団体「ながさきダンカーズ倶楽部」代表の井手達夫さんが昨年9月から住吉町で開いているイベント「アナログレコードを聞きながら…（通称＝アナレコ）」がきっかけとなり企画されたもの。井手さんはかつて存在した音響機器メーカー・日本ビクターに勤務していた音響のプロ。アナレコは井手さんがセレクトしたアナログレコードや持ち寄られたアナログレコードを聞きながら楽しむという内容。「タッツ井手」という名前でDJも務める。今年4月に就任した同館の出口亮太館長も5月からアナレコに通い始めたという。

　井手さんは「音楽業界はCDの売り上げが落ち込みダウンロード配信が主流になっているが、最近になってアナログレコードに再び注目が集まり、新曲がアナログレコードで発売されたり名盤が復刻されたりする動きが加速している。アナログレコードには独特の味わいがある」と説明する。

　同イベントでは井手さんがレコードをかけながら「人生音盤模様」と題する講演をした後、オリジナル雑貨店「たてまつる」（江戸町）店主で筒美京平研究家の高浪高彰さんが「筒美京平の世界」と題して講演する。最後は「エキゾチックレコードの世界」について出口館長が解説。会場にはさまざまなレコードジャケットを展示して雰囲気を盛り上げる。

　出口館長は「気に入ったレコードがあれば、ぜひ持参してほしい。レコード大學は今後も継続して開催する予定。レコードをみんなで聞きながら音楽に込められた思いやエピソードを共有し、音楽を愛する人たちのコミュニティーが生まれれば」と期待を込める。

　18時開場。18時30分開始。20時30分終了予定。入場無料。