福山雅治さんのファンから「福守り」と呼ばれるお守りを授与している長崎の淵神社(長崎市淵町、TEL 095-861-0836)に、ネットの口コミで知った全国のファンが訪れお守りを買い求めている。
同神社は1634年再建の弁財天社を起源とする由緒ある神社。付属の宝珠幼稚園に福山さんが通っていたことから、福山ファンの間では有名スポットの一つになっている。話題のお守りは、「福運」「健康運」「勝運」の3つの錦織りお守りのうちの「福運お守り」。大きさは人差し指の先くらいで、赤い字で「福」と書かれ、小さな金色の小判が付いている。福をもたらすというお守りの色が、福山さんの持ち歌「桜坂」と同じ桜色であることもファンの心をつかんだようだ。現物を見たファンは異口同音に「かわいい」を連発するという。
同神社の禰宜(ねぎ)で宝珠幼稚園園長の下條一仁さんは「昨年、市内は龍馬伝効果で相当にぎやかだったが、ここでは一切宣伝していないのにファンの方が口コミで全国から『福守り』を買いに来る。中には1人で30個買っていく人もいた」と話す。
稲佐山のふもとにある同神社では、岩崎弥太郎が三菱の安全祈願を毎年ここで行い、その伝統は今でも途切れることなく三菱グループの企業に引き継がれているという。「約400年前、ここに宝珠山萬福寺という寺院があり、幼稚園の名前はそこから頂いたもの。福守りの福は、実は萬福寺に由来している。岩崎弥太郎が安全祈願した神社の幼稚園に通った福山さんが坂本龍馬を演じるなんて、偶然にしては出来過ぎ。神様が導かれたのではないかと信じている」と下條さん。
初穂料は500円。