長崎のショーレストラン「ローラパラダイス」(長崎市寄合町)が9月10日・11日の両日、長崎港に隣接する出島ワーフ(出島町)横の三角広場で10周年感謝祭「ローパラまつり」を開催する。
長崎在住の歌手、響ローラさんが経営する同店。響さんは西城秀樹さんのものまねなどで知られ、長崎の民放ラジオのレギュラーを務める。同店は響さんの生ドラム演奏が楽しめるなど、趣向を凝らしたさまざまなショーで知られており、テレビの全国放送でもたびたび紹介されている。
1964(昭和39)年、東京都出身。響さんは堀越学園を卒業して東京で芸能活動を行っていたが、25年ほど前に芸能界を辞めて長崎に移住した。いったんは一般企業で働き始めたが、芸能活動への思いが捨てきれずにいたところを地元民放テレビのリポーターとして起用される機会に恵まれた。響さんは番組を面白くするため新しいことに次々に挑戦した結果、目立つことが敬遠される環境の中でひときわ目を引く存在に。
2006年に誰もが飲んで歌って踊れる店「ローラパラダイス」をオープン。2011年9月には「障がいを持つ子どもたちを支援したい」という長年の夢を実現させるため、長崎ブリックホール(茂里町)で初のチャリティーライブを開催した。地元のよさこいチームやミュージシャンらのほか、響さんと親交があるタレントで安達祐美さんの母、安達有里さんも応援に駆け付け、会場は大盛況。ライブの売上金は「重度心身しょうがい児をまもる会」などに寄付した。
「ブリックホールの後、翌年からチトセピアホールで毎年チャリティーライブを開いてきた。もっと幅広い人たちにも喜んでいただきたいと考えた結果、10周年記念感謝祭として新しいスタイルができた」と響さん。従来はライブチケットの購入が必要だったが、ライブは入場無料。運営費などは会場に立ち並ぶ飲食ブース(21店舗)に「チケット制」を導入することで賄う。
司会は響さんと、長崎でアナウンサーやラジオパーソナリティーとして活躍する定島ゆかこさんが両日とも務める。10日は13時に開催あいさつの後、ながよ河童連が「よさこい」を披露。続いて「加門祐介さん」「琉球国祭り太鼓」「琉球島唄 に~に~ず」「城間健市さん」が登場した後、司会の2人がトークで10周年を振り返る。17時からは「マジシャンDo」のマジックショー、その後のステージは「現場監督」「ジャスティス4(エズ・ケイゾウ・エリコ・ハル)」「ごつうゆかさん」が務める。11日のステージは12時から開演。「FORTY FIGHTERS」「D.R.M」が出演した後、14時30分から「篠笛」「尺八」「和太鼓」による演奏、16時から「オリエンタル パフューム(ベリーダンス)」「THE KEY PROJECT」がステージに立つ。
11日は長崎出身の歌手・竹本孝之さん(18時~)や、80年代アイドルの一人で、現在も活躍中の桑田靖子さん(19時~)がスペシャルゲストとして登場。この日、響さんは52歳の誕生日を迎え、両ゲストとも堀越学園の後輩。両日とも最後は響さんのバンド「ローラ in ジャスティス」が締めくくる(20時~)。
響さんは「多くの支援者の皆さんの協力があったからこそ実現した。大いに食べて飲んでステージを楽しんでほしい」と呼び掛ける。
イベント開催時間は11時~21時。飲食などに使えるチケットは「100円単位」で利用可能。価格は前売り券(11枚つづり)、当日券(10枚つづり)とも1,000円。