長崎県美術館ホール(長崎市出島町)で5月21日、映画「うまれる」の自主上映会が行われる。
虐待の経験から親になることを戸惑う伴夫婦が親になっていく姿が描かれる
同作品は、「子どもは親を選んで生まれてくる」という胎内記憶をモチーフに、妊娠、出産、不妊などさまざまなかたちで命と向き合う4組の夫婦の日常の姿を通して、家族のあり方や命の大切さを考えるドキュメンタリー。上映時間は1時間44分。
映像作家・豪田トモさんが2008年から制作を始め、昨年9月に完成した。劇場公開されている都市もあるが、主に自主上映会を中心に全国で上映されている。長崎県では今回が初上映となり、時津のカフェ「カリオモンズコーヒーロースター」店主の伊藤寛之さんが主催する。
伊藤さん自身も2歳と0歳の子どもを持つ親の立場から同作品を見たいと思っていたが、長崎では上映がなく諦めていたという。同作品のホームページを見て自主上映の募集があることを知り、今回の上映に至った。
「毎日たくさんの命が失われていく今だからこそ見てもらいたい映画。親世代だけでなく、これから親になる人たちや、子どもたちなど、幅広い年齢層に見てほしい」と伊藤さんは呼びかける。
上映時間は11時30分~13時30分、14時30分~16時30分(ファミリータイム)、17時30分~19時30分。前売り料金は、大人=1,000円(当日1,200円)、学生=800円(同1,000円)、未就学児無料。ファミリータイムでは子ども連れでも気軽に見られるよう、座席を撤去しフロアに座って鑑賞する。
詳しくは同店のホームページで確認できる。問い合わせは伊藤さん(TEL 095-801-9570)まで。