長崎市の稲佐山山頂にある展望台がリニューアルオープンして2カ月が過ぎた。
屋上展望台の中央にはスペイン広場を思わせる階段状のベンチを設置。床面には白から紫やピンクに変化するLED照明170個を埋め込み、夜景見物に訪れる人の足元を照らしている。
LEDが光るパターンは30パターンあり、時間帯やイベントに合わせて光の演出を変えるという。一つだけピンク色に光るイルミネーションがあり、それを探すのも楽しみの一つ。
屋上展望台まで上がる屋内スロープは、歩きながら長崎市の風景を360度見渡せる構造になっており、雨天時や風が強い日でも景色を楽しめる。
稲佐山展望台は日本三大夜景の一つで、「100万ドルの夜景」と呼ばれる長崎ならではのすり鉢状の夜景はもちろん、海と山を望む長崎らしい景色を堪能できる観光客の人気スポット。昨年12月から長崎市が改修工事を進めていた。
高知県から夜景見物に訪れた家族連れは「南国だからと思い薄着してきたが山頂はまだ肌寒かった。でも夜景はとても素晴らしい」と長崎の印象を語る。 田上富久長崎市長は「市民の皆さんにも、ぜひここで長崎の夜景を眺めながら夜のひとときを過ごしていただきたい」と話す。
屋上展望台は24時間利用可能。屋内展望台の開館時間は9時~22時。