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長崎・琴海戸根町に「エカルマカン」 家族で開業、長崎の食材使う料理提供

来店を呼びかける中村さん

来店を呼びかける中村さん

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 カフェ&ダイニング「ekarumakaN(エカルマカン)」(長崎市琴海戸根町)が7月30日にオープンした。

国産牛のミルフィーユカツ

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 店主の中村春陽さんは高校卒業後、8年ほど造船の仕事に携わってきたが、ホテルで料理人として働いてきた父の姿を見ながら、「将来は飲食店を開きたい」と考えていた。父の退職に合わせて一緒に店をしようと3年ほど前に退職し、神戸と長崎で修業。オープンに向けて準備を進めてきた。父や家族と切り盛りすることから「中村家」をローマ字で逆から読んだ「エカルマカン」を店名に決めた。

 長崎市と佐世保市をつなぐ国道206号線沿いにあるスイカのモニュメントが目を引く「長崎西部青果市場」に隣接するコンビニ跡にオープンした同店。彩り豊かな料理が引き立つよう内装にもこだわり、白を基調とする明るい店内に、広めのテーブル6卓とカウンター5席を並べる。「子ども連れでも気軽に利用できる店にしたい」とキッズスペースやおむつ交換台を備えたトイレも完備した。

 メニューは、「国産牛のミルフィーユカツ」(1,980円)や「長崎県産アジのプロヴァンス風味ムニエルとサーモンキポ丼」(1,760円)、「季節のグリルサラダ」(990円)の3種類のプレートメニューを中心に「欧風カレー」(1,100円)や「自家製ベーコンと季節野菜のグリル」(880円)などを提供。農林水産省の天皇杯や日本茶大賞などを受賞し、そのぎ茶の茶匠として知られる「茶友」の茶葉を使った「緑茶 東彼杵 茶友」(660円)や「東そのぎ産抹茶アフォガード」(440円)を用意。夏季限定で「スイカパフェ」(330円)を用意するほか、料理には上五島の海水から作った「虎屋」の「まあるい塩」を使用。店内で焼き上げるパンやだしから自家製のフォンドボーを使うなど素材にもこだわる。9月からはディナーコースの提供も予定する

 中村さんは「長崎は水産物や農産物、畜産物と魅力的な食材がある。高いポテンシャルがあるにもかかわらず、その魅力が伝えられる場が少ないと感じてきた。父が最後に料理長を務めたホテルでは和洋折衷の長崎らしさを感じさせる和華蘭料理を中心に提供していたことから、ホテルのレストランで食べるような長崎の食材を使った料理を、ジャンルレスでカジュアルに楽しんでもらえる店を目指している」と話す。自身も小さい子どもがいる父親であることから、「子連れや地元の人にも気軽に入れる店にしていきたい」とも。

 営業時間は、ランチ=11時~16時、ディナー18時~21時。木曜定休。

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