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長崎舞台の映画2作品 ロケーションジャパン大賞にノミネート

映画「遠い山なみの光」© 2025 A Pale View of Hills Film Partners

映画「遠い山なみの光」© 2025 A Pale View of Hills Film Partners

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 長崎が舞台の映画「夏の砂の上」と「遠い山なみの光」が11月7日、第16回ロケーションジャパン大賞にノミネートされた。

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 国内唯一のロケ地情報誌「ロケーションジャパン」(地域活性プランニング発行)が1年で最も地域を盛り上げた作品とその地域を顕彰する同賞。昨年11月1日~今年10月31日に公開・放送された作品から今年は過去最多となる88地域の68作品がノミネートされた。

 映画「夏の砂の上」は長崎県北松浦郡出身の劇作家・演出家の松田正隆さんが手がけた代表作となる戯曲「夏の砂の上」が原作。昨年9月に全編長崎市でロケが行われ、今年7月4日に公開された同作は住宅街や商店街など生活に身近な風景、高台にある主人公の自宅などが描かれ、坂の多い長崎の美しい街並みが物語の余白を埋める大きな役割を果たしている。

 現在公開中の映画「遠い山なみの光」は、長崎出身のノーベル文学賞作家・カズオ・イシグロさんの処女作として1982(昭和57)年に「A Pale View of Hills」として刊行されたヒューマンミステリー小説が原作。1960(昭和35)年に5歳で渡英したイシグロさんの幼少期の長崎での記憶を元に戦争の記憶や女性の自立を描く。長崎パートは撮影セットで再現していたが、8月11日、石川慶監督や主演の広瀬すずさん、吉田羊さんの3人が平和祈念像(長崎市松山町)で献花を行った。

 ノミネート作品を「支持率」「撮影サポート度」「地域の変化」「行楽度」の4つの指標をポイント化して算出し、来年2月19日に大賞を発表する同賞。現在、「支持率」の審査基準となる一般投票が行われている。

 ロケ支援などに携わった長崎県フィルムコミッションの高村美保さんは「受賞には一般投票が重要な要素の一つ。長崎を舞台にした映画が選ばれることで地域を盛り上げることができれば」と投票を呼びかける。

 投票は12月12日まで。

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