「第2回はるみのまちの小さな音楽会」が11月25日、晴海台小学校(長崎市晴海台町)で開催され、5・6年生児童と同校卒のシンガー・ソングライターCozueさんが共作した「へいわのうた」が初披露される。
「音楽を通して子どもたちと地域の人々がつながる」ことを目指し昨年から行われている同イベント。昨年はバイオリンとチェロのプロ演奏家を招き、開催した。
同校卒のシンガー・ソングライターCozueさんは准看護師として勤務する傍ら音楽活動を行っていたが、2019年1月、プロを目指し音楽活動のみで進んでいくことを決意して退職。現在は東京を拠点に音楽活動を行っている。
被爆地・長崎に生まれたCozueさん。今年被爆80周年を迎え、「子どもの頃には被爆体験者が身近にいたが、今の子どもたちは話を聞く機会も減っている。平和や戦争への意識が離れていっているのでは」という危機感を感じていた。「いかに自分たちの生活の中に平和が存在しているかを考えてもらうきっかけにしたい」と、「日常の平和の大切さ」を歌詞に込めた平和の歌を制作する「へいわのうたproject」を立ち上げた。
同プロジェクトでは7月7日・8日に同校で行われた平和学習の一環としてCozueさんらが授業に参加。7日の平和授業を一緒に受けたうえで、8日にワークショップを行った。ワークショップで児童らが守りたいものや大切なものを考えてワークシートに書き出した内容を元に作曲家が歌詞にまとめて出来上がった歌を10月に児童らに披露し、音楽会での発表に向けて練習を重ねてきた。
当日は長崎OMURA室内合奏団バイオリン奏者の中原大幾さんとフルート奏者の永留結花さんを迎えて演奏を披露。三和幼稚園の園児による合唱や晴海台小学校の児童らによる合唱・合奏などと共に5・6年生児童とCozueさんによる「へいわのうた」を披露する。
「子どもたちに『へいわのうた』を歌い、広めていってほしいという思いで曲作りから一緒に取り組んできた」と振り返るCozueさん。「子どもたちの歌声を音源として残したり、大きなステージで音楽を通じて平和を訴えたりするなどの取り組みにもつなげていければ」と期待を込める。
開催時間は13時15分~(13時開場)。