兼子漁具(長崎市三京2)が取り組む、長崎の魚を提供する子ども食堂「みんなのおさかな食堂」が長崎市の「さしみシティプロジェクト」に認定され、3月30日、長崎市役所で認定式が行われた。
1947(昭和22)年に長崎市元船町に創業した同社は1989(平成元)年、長崎魚市の移転に合わせて現在の場所に移転。船具や漁具などを扱う専門店として漁業者や海に携わってきた。近年問題となっている海洋ごみ問題の解決に向け、海岸清掃や再資源化活動にも取り組んできた。
漁業関係者が店に出入りし、日頃からお裾分けなどで魚を食べる機会が多いという同社の兼子修治さん。地域の若い世代や子どもたちが家庭で魚を食べることが少ないという話を聞いたことから、「長崎の新鮮な魚を子どもたちにおいしく、楽しく、食べてもらう機会を設けることで食文化の継承や1次産業の発展と地域活性化につながれば」と子ども食堂の開催を決めた。
昨年春、遊漁船や水産加工業者、農家などから食材の提供を受け、三重地区市民センター(畝刈町)などで子ども食堂「みんなのおさかな食堂」をスタートさせ、月1回程度の頻度で開催。これまで200食以上の魚料理を子どもたちに提供してきた。
長崎の魚の認知度向上や消費拡大に取り組む長崎市の「さしみシティ」が民間事業者の行う「長崎の魚の魅力発信」の取り組みとして認定する「さしみシティプロジェクト」に認定された。
昨年秋からサポーターとして活動に参加する末永俊一さんは「長崎の豊富な魚種を食べ方とともに知ってもらう機会になれば」と話す。兼子さんは「子ども食堂を通じて魚を食べる習慣を家庭で取り入れてもらうことで、魚の消費拡大と同時に1次産業を盛り上げるきっかけにしたい」と意気込む。
開催情報はホームページなどで知らせる。