長崎凧(ハタ)専門店「大守屋」(長崎市古川町、TEL 095-824-2618)で現在、来年の干支(えと)である「辰(たつ)」をデザインしたミニ凧が観光客を中心に売れている。
店主の大久保学さんは趣味で十数年前から凧作りをしていたが、昨年9月に脱サラして同店を開いた。12坪ほどの店内では大久保さん手作りの凧のほか、色鮮やかにデザインされた手拭いや風呂敷などを販売している。
辰年のミニ凧は大久保さんがデザインしたかわいい辰の絵が描かれ、腹部には「辰」の文字がある。「色違いで4種類あるが、実は青、赤、白のそれぞれの紙から切り抜いた「辰」の絵や文字を別の色の紙に載せている。だから、紙の大きさの関係で4種類がそれぞれ4枚ずつ、16枚が一度にできることになる」と大久保さん。一つひとつ手作りで仕上げるため、原則1日に16枚ずつ作っているという。
このミニ凧の構想は9月ごろから始め、10月初めには最初の商品を作り店内に並べたという。「最初に買ってくれたのは県外から観光で来たカップル客。思わず『もう、買うの?』と言ってしまった」。そのカップルが3枚も買うので理由を聞くと家族全員が辰年なのだという。それからもほぼ毎日、辰年のミニ凧を作っているが、値段が手頃なのでまとめ買いする人もあり、次々に売れているという。
「ほかの干支のミニ凧も置いているので、自分の干支や家族の干支を探しに来てほしい」とも。
価格は1,000円。営業時間は10時~19時。