今年2月、全国紙で「長崎の龍馬カプチーノ」として紹介され全国的に有名になった「デリシャス・レストラン・アティック」(長崎市出島町、TEL 095-820-2366)の店長でバリスタの野田信治さん(35)が8月20日より、ツイッターでつぶやきを始めた。
コーヒーで絵を描くラテアートを何かに生かせないかと考えていたところ、ちょうど「龍馬伝」で長崎が盛り上がっていることから、「龍馬の顔を描いてみたらどうだろう」と軽いノリで龍馬カプチーノを考案。ところが、たまたま利用客として訪れていた新人女性記者の取材依頼に応じたことがきっかけで、本来なら地方版に載るはずだった写真が全国面に掲載され、ネットでも次から次に広がり、瞬く間に全国的に知られたという。
「今では平日でも、龍馬カプチーノだけで100杯程度出ることがある」という野田さん。携帯電話のカメラなどに収めるのはもちろん、もったいなくてずっと眺めている利用客も多いという。
「どうやって飲むんですか?とよく聞かれる。少し茶目っ気を出して『思い切りグチャグチャにかき混ぜてください』というと、そんなことはできないと困惑される」と野田さんは笑う。出島は日本のコーヒー発祥の地だが、現在、出島町でコーヒーショップを営むのは同店だけ。
「周りからツイッターをやれやれとけしかけられ、8月の終わりに始めた」と語る野田さん。しかし最初はどうしてよいか分からず戸惑ったという。「正直、今もよく分かってないかもしれない。フォロワーもまだ30人に満たない数だが、コーヒー界で有名な方にもフォローしていただいているので、ちょっとしかられそうでヘタにつぶやけない」と笑う。
野田さんは各地でコーヒーの飲み比べ教室なども開催しており、毎回すぐに満席になる人気ぶり。ツイッターを通じて、もっとコーヒーの普及に役立てないかと模索を続ける毎日が続く。「教室はお陰さまで好評だが、コーヒーの世界は奥が深い。ツイッターなら気軽に交流できると思う。コーヒーの質問なら任せてほしい。ツイッターを通じて、おいしくて楽しいコーヒーの妙味をもっともっと多くの人に伝えていければ」と抱負を語る。
野田さんのツイッターアカウントは「AtticAttic」。