日本航空長崎支店が1月27日から、長崎蒲鉾水産加工業協同組合が設立した「長崎かんぼこ王国」と共同で「JALに乗って長崎おでんを当てよう!キャンペーン」を実施している。長崎発東京行きのJAL最終便(1854便)の搭乗客の中から抽選で5人に「長崎おでん」をプレゼントするもの。
キャンペーン初日、長崎空港の東京行き最終便のロビーでプレゼント開始式が行われ、ロマン長崎の緒方麻希さんが当選者にプレゼントを贈った。同王国の副首相兼広報長長官を務める杉永蒲鉾の杉永清悟社長が最終便搭乗客の一人一人に、竜眼王、ちくわ王妃、いたつけ姫など「長崎かんぼこ王国」のキャラクターが描かれたシールを配ると、女性客から「かわいい」という声が上がった。
「長崎おでん」は、日本一の蒲鉾消費量を誇る水産県長崎の地域活性化の新ブランドとして長崎商工会議所の主導で官民一体となって考案された特産品。昨年2月22日に「長崎かんぼこ王国」が設立され、初代国王に田上富久長崎市長が就任している。長崎産の練り物製品を長崎名物のあごだし(飛魚)スープで煮込んだ長崎味のおでんとして注目を浴びており、同年10月に神奈川県小田原市で開催された「小田原おでん祭り」に初参加した際は、用意した200食が1時間で完売し急きょ取り寄せた300食も同様に売り切れたという。全国展開しているリンガーハットの一部店舗でも「長崎おでん」をメニューに取り入れている。
地方との連携に力を入れ昨年から長崎の食の魅力を全国発信している同社小檜山支店長は「東京行きの最終便は乗客のほとんどが首都圏の人たち。キャンペーン期間中に長崎ランタンフェスティバルの時期も含まれているため観光客も多い。新たな長崎名物『長崎おでん』を首都圏向けにPRするお手伝いになれば」と話す。
「長崎おでん(竜眼入り)」は1袋(8個入り)630円。キャンペーンは2月29日まで。