長崎でウェブ関連事業を行うフリップフロップクリエイティブ(長崎市)は9月21日、長崎で初となるクーポン共同購入サービス「トクトク長崎」を始める。
クーポン共同購入サービスが急増する背景には、2008年11月にアメリカでスタートした共同購入サイト「グルーポン」の成功がある。同社名はグループとクーポンを掛け合わせた造語。同社は創業から2年もたたない段階で推定年商約321億円の規模に急成長した。
同サービスは、決められた時間内に一定数の取引が成立することを条件に、通常ではあり得ない半額~8割引などの価格でクーポンを販売するもの。取引数が予定数に達すればクーポンはその価格で販売され、到達しなければ取引自体がなかったことになる。
クーポンを発行する事業者は、大幅な割引を行う代わりに多額の宣伝費を要しない。購入者がSNSなどを使って自主的に宣伝してくれ、万一予定数に達成しなくても取引自体がなくなるため赤字になることがないのが特徴。
「トクトク長崎」では、購入申込者は先にクーポンの購入を済ませ決済を行う。取引が成立しない場合にはすぐに払い戻しが行われる仕組み。
同社の緒方さんは「東京では数の原理で普及していると思うが、長崎のような地方は人と人との結びつきが非常に濃い。その濃さが口コミとなって強力な普及を後押しするはず」とサービス成功への自信をみせる。
現在はプレオープン期間中で、同サイト専用のツイッターをフォローして自分がお気に入りの「チャンポン店」をつぶやいた人の中から抽選で毎日、マックカードかスターバックスカード500円分が当たるキャンペーンを行っている。