長崎県内の作り手(生活・工芸・飲食など)、つなぎ手(ショップオーナーやデザイナー)、使い手(生活者)を結ぶイベント「ナガサキリンネ」が3月24日・25日、長崎県美術館(長崎市出島町)と国指定史跡「出島」(出島町)で開催される。
陶磁器、皮革、木工、布織染などの手作り職人30店、こだわりのあるカフェ・レストラン・酒屋・食材などの生産者22店、長崎にゆかりがある職人10店が直接販売を行うほか、磁器の素材である「磁」や活水女子大学に残るヴォーリズ建築の企画展示、長崎の伝統文化である長崎ハタや活版印刷、ガラスペイントなどのワークショップを行う。
「自分たちの暮らしを作るのは自分である」をテーマに、長崎で暮らす人同士がつながり、より豊かな暮らしを作っていく機会を創出することを目指す同イベント。長崎で作られるものにスポットを当て、地産地消を促し、「大事にしたい長崎の伝統文化、長崎の暮らしや環境を考えている人物」も紹介する。
両日、イベントオリジナルのメニューや商品も限定販売。「ティア長崎銅座店」はちびころのパンと海産工房梅元のサバを使った「サバサンド」や「オーガニックベジタブルサンド」、フランス料理店「アンペキャプル」は長崎の食材にこだわったフレンチ、「レストラン フライパン」は長崎和牛を使った「ローストビーフサンドイッチ」など、各店こだわりの味を用意する。販売用に雲仙のこぶ高菜や大村の米などの素材をセットにした「長崎チャーハンセット」や、「petit a petit(プティタプティ)」の塩サブレ、「タルトヤヒュッケリ」のクッキー、「ぽとり」の甘酒バーが入った「ワインにも合う焼き菓子セット」なども数量限定で販売する。
ワークショップでは、「わたしだけの凧(たこ)づくり」「ガラスペイント」「磁器製オリジナルボタンをつくる」「活版印刷で届ける手紙」「シンボルマークを描く」「コラージュ遊び」を開催。長崎のまちの暮らしや人、伝統文化を伝えるコンセプト本「ナガサキリンネ」も会場で販売する。
「ナガサキリンネに対する期待の声をたくさん頂いている。スタッフ内で温めてきたリンネの思いが長崎の人に受け入れられているようで安心すると同時に、期待に応えられるように気が引き締まる思い」と実行委員の松井知子さん。「作り手とつなぎ手が作り上げてきたナガサキリンネという場に、使い手である皆さんが来てくださって初めて長崎のまちにナガサキリンネが生まれる。さまざまな年代の人が集い笑顔があふれる2日間にしたい」と力を込める。
開催時間は、24日=10時~17時、25日=10時~16時。物販・飲食は11時から完売まで。入場無料。詳しくはホームページで確認できる。