長崎のインターネットカフェ「フリースペース浜町店」(長崎市浜町、TEL 095-826-0321)内に6月12日、「ビジネスカフェ・シェアーズ」がオープンした。運営は西九州メディア(家野町)。
同サービスは最近、東京などの大都市を中心に増えている「コワーキングオフィス」の長崎版。コワーキングとは異なる業種の人たちがワークスペースを共有することで交流が活発化し、新たなコラボレーションやアライアンスが生まれる場を提供するという働き方の形態。利用時間に応じて料金を払うためレンタルオフィスやシェアオフィスに似ているが、オープンな共有スペースで利用者同士が交流することに重点を置いている点が異なる。自分の仕事を紹介したり、新たなビジネス上の出会いが生まれることから近年急激に伸びている。
同店は旧松竹映画館跡に8年前にインターネットカフェとしてオープン。店内には独特のソファや大きな丸い取っ手がついた防音ドアなどがあり、映画館時代の名残が随所に残っている。ビジネスカフェは同店内のドアから階段を上ったところにあり、インターネットカフェの利用者と区別されている。
ビジネスカフェの店内にはWi-Fiを完備。共有スペースの他にロッカーや簡単な打ち合わせ用のスペースも用意されており、仕事仲間やクライアントとの打ち合わせにも利用できる。電源コンセントやLANケーブルは各テーブルに用意されており、ノートパソコンやiPadなどを持ち込んで利用できる。利用者はインターネットカフェ内のフリードリンクとトイレ、プリンターを自由に利用することができる。
古川恵健店長は「このスペースの有効活用をずっと社内で検討してきた。ここは長崎のビジネス街に近い立地からコワーキングに最適の場所だと思う。2時間利用でワンコインなので、ちょっとした事務所代わりや自宅をオフィスにしているフリーランスの人など幅広いビジネスマンに利用してもらいたい」と呼び掛ける。
利用料金は、最初の2時間=500円、15分超過ごと=100円。プリンターの利用料金は1枚当たりB5・A4=10円(カラー=40円)、B4・A3=20円(同=80円)。