長崎大学(長崎市文教町)で11月18日、プレゼンター8人が観客を前に10分間で「夢の事業」への熱い思いを語る「ドリームプラン・プレゼンテーション長崎2012」が開かれる。
ドリームプラン・プレゼンテーションは通称「ドリプラ」と呼ばれ、多くの優れたビジネスプランが事業計画への未熟さを審査員に厳しく指摘され諦められていく様子を見てきたビジネスコンサルタントの福島正伸さんが、プランに共感した人とビジネスを育てることはできないかと2007年から始めた。一般的なビジネスプランのプレゼンテーションと違い、事業計画を細かく審査するのではなく、プレゼンターがそのビジネスが世の中に広まったときの夢だけを10分間に凝縮して語ることで、会場の参加者全員で夢を疑似体験するという体験型プレゼンテーション。現在は日本国内にとどまらず、世界各地で開催されている。
プレゼンターにエントリーした20~70代の男女10人は、7月14日・15日の合宿に始まり、11月11日まで約2週間おきに毎週日曜日に応援会と呼ばれる練習を重ねてプレゼン能力を磨いてきた。今月17日に予選会を行い本選出場者7人を決める予定だったが、欠場者が出たため本選出場者8人が決定した。出場者とテーマは次の通り。(出場順)
香川明世さん(28)「Raw Food Kitchen AKI ~ローフードで長崎人をもっと美しく健康に~」、木場和美さん(54)「病気や障害がある子とその家族のための癒やしのフリースクールサロン『リプルクラブ』」、坂口雄一さん(37)「全ての人が潜在意識を活用し自己実現ができる社会」、西田邦治さん(45)「想ひで請負いびとfatum(ファータム)」、堀口のり子さん(38)「日本自宅サロン支援協会シェアハウス」、松本一孝さん(41)「伝説のスーパーマーケット」、山下スズ子さん(70)「『チェアくる』けやきヶ丘」、渡邉享介さん(41)「NK3 Dream Pro.演劇事業from長崎」
終了後、全員のプレゼンテーションを見た観客による感動大賞、共感大賞の投票が行われる。その後、大学生4人と長崎の企業経営者4人によるパネルディスカッションが行われ、閉会後は参加者とプレゼンターとの交流会が会場ロビーで行われる。
ドリプラ長崎実行委員長の東雄一さんは「ドリプラを長崎で創業する人たちのスタンダードにするのが私自身の夢。ここで仲間を見つけて、同じ思いを持った人たちとプラスの連鎖が続くように、起業に興味を持つ人の気持ちが一歩でも前に踏み出せる機会を与えたい」と意気込む。
開場12時30分、開演13時。入場料は高校生以上1,000円(当日1,500円)、中学生以下無料。詳しくはホームページで確認できる。