長崎大学の留学生を中心とするサークル「NUFSA」が長編映画「Whistle of A Stranger -口笛彼方(あなた)-」を製作し、11月4日、長崎市内でプレミア上映会を行う。
同作は「いろいろな故郷から長崎にやってきた、いろいろな人たちの物語」。世界各地に故郷を持つ留学生らの身に、いろいろな物語が展開していく姿が、時にはユーモアを交えながら長崎を舞台に描かれていく。日本語の会話には英語の字幕が、英語の会話には日本語の字幕が現れるため、英語圏の人たちも楽しめる工夫がされている。
監督の藤崎淳さんは、長崎の高校を卒業した後、アメリカの大学に留学して映画製作の基礎を学んだ。現在、長崎を拠点に映像製作の仕事に携わっている。昨年8月から映画の企画が動き始め、今年2月から4月にかけて撮影。その後、編集作業などを経て、今月完成した。映画の企画から出演、撮影、上映準備まで留学生らが中心になって進めてきた。藤崎さんは「みんなとてもよく働いてくれた。優秀なスタッフたちと働けて、幸せだ」と、自身のフェイスブックで振り返る。
「この映画は音楽が素晴らしい。挿入曲は長崎在住のギタリスト・尾口軌陽さんに4曲を書き下ろしてもらった。私は彼のセンスをとても信頼していたが、脚本とラフカットの映像を見せただけなのに、期待を超える存在感ある音楽を作ってくれた。テーマ曲には尊敬するミュージシャン・金森幸介さんの『Rock’n Roll Gypsy Part?』を使わせてもらったが、ほかにも挿入曲として7曲使わせてもらっている。協力いただいたたくさんの関係者に深く感謝している」とも。
10月2日に長崎大学内で関係者の試写会を行った後、11月4日に長崎市内でプレミア上映会を行う。詳細が決まり次第、同映画のフェイスブックページで発表する予定。上映時間は94分。短編予告編をユーチューブで公開している。