通常700円以上のランチをワンコイン(500円)で食べられる冊子「ランチパスポート」長崎版が昨年12月27日、発売された。発行元は「ながさきプレス」(長崎市栄町)。
同冊子は2011年、高知県のタウン情報誌「ほっとこうち」(高知県高知市)が最初に発行。反響が大きかったため、「タウン情報まつやま」の発行元で事業化ノウハウを持つエス・ピー・シー(愛媛県松山市)と提携して全国展開を開始。タウン情報誌などを発行する各地の企業を中心に業務提携先を広げている。同社の角森(つのもり)智光さんは「どのエリアでも利用者からの人気が高い。現在、全国30カ所以上で発行されており、今日も東京に打ち合わせに行ってきたばかり」と話す。
長崎版は「ながさきプレス」とNBC長崎放送のコラボレーション企画。掲載されている長崎市、諫早市、大村市とその近郊の88店は両社のスタッフが選んだ。同冊子を提示すると普段は700円以上で提供されているランチが一律500円で食べられる。利用できるのは持参した本人のみで、店舗ごとに利用済みのスタンプ欄があり各店3回まで利用できる。掲載店の一部はNBCのラジオやテレビでも紹介する予定。
メニュー例は以下の通り。つきみ亭(住吉町)の「つきみ定食」(通常780円)、六弥太(油木町)の「大豆の唐揚げ膳」(同997円)、サルターレ(出島1)の「マンジャーレプレート」(同980円)、おおむら(伊王島町)の「クリーミーヨーグルト納豆そば」(同900円)、雪の浦手造りハム(長与町)の「ソーセージプレート」(同700円)、ボーノリーソ(時津町)の「ボーノリーソランチ」(同880円)、フェローズ・パスタクラブ(諫早市)の「週替わりランチ」(同945円)、ポンム(大村市)の「カレーセット」(同900円)。
角森さんは「中には数冊まとめ買いして知人や家族と利用する人も。一度使った人は必ずと言っていいほど次回のリピーターになる。興味があっても行ったことがない店に出掛けるきっかけになれば」とも。
A5変形判108ページで、価格は980円。発行部数は1万2000部。有効期限は3月31日まで。県内の主要書店、コンビニで販売する。