昔の長崎の路地裏などを描くイラストレーター、マルモトイヅミさんの個展「路地裏の散歩者」が現在、カフェ「豆ちゃん」(長崎市東古川町、TEL 095-825-4455)内のギャラリーで開催されている。
マルモトさんは長崎在住の漫画家。1992年に秋田書店の少女雑誌でデビューし、ストーリー漫画数十点を発表。現在は科学関係の本の挿絵や絵はがき、紙芝居の原画など幅広いジャンルでイラストレーターとして活動している。長崎在住のプロ漫画家によるプロジェクト「ニアメモーロ」を結成し、被爆者の体験を漫画化して次世代に伝えようという試みにも取り組んでいる。
同展では、今では見られなくなった丸山地区の路地裏や、独特の雰囲気を残す銅座の路地裏などをマルモトさんらしい独自のタッチで描いた23点と、そのほかのイラストを展示。現在の風景の中にさりげなく龍馬が歩いているイラストを、手彫り版画で描いた絵はがきなども販売している。
マルモトさんは「路地裏という場所は日常でありながら独特の雰囲気を醸し出す不思議な空間。描いていると次々にイメージが沸いてくるので、わたしも楽しみながら描いている。このイラストを見て、『何となく懐かしい』というものを思い出してもらえればうれしい」と話す。マルモトさんのイラストは自身のホームページでも紹介している。
営業時間は11時30分~20時(金曜は24時まで、日曜は18時まで)。月曜・火曜定休。同展は11月14日まで。