長崎経済新聞レンタル会議室（長崎市万屋町）で2月28日、家族史の視点から家族機能を活性化させる「家系学」セミナーが開かれる。主催はハッピーツリー。

　講師の家系研究所主幹研究員・小川敬さんは1970（昭和45）年大阪生まれ。21歳の時から家系譜製作会社に勤務し、経験を積む間に家系と家族関係との間に相関構造があることを発見した。自身の家族力再生の経験や20年以上にわたる研究生活を元に「家系学」を学術的に体系化。独立後は研究活動を進めながら全国で研修や講演を行っている。

　今回のセミナーは全12回シリーズの1回目「家系学について」。小川さんは「家系学とは各家庭の歴史から家族のあり方を学ぶ学問」と話す。その中でも家系図は家族のあり方を表す地図であり、方向性を示す羅針盤として非常に重要だという。

　全12回のカリキュラムは以下の通り。（1）「家系学について」、（2）「家系とファミリーアイデンティティー」、（3）「家族の成長のために（自己分化レベルを上げる）」、（4）「家族連鎖からの解放」、（5）「これからの家族のビジョン」、（6）「症状の持つ意味」、（7）「祭祀（さいし）と家族療法」、（8）　「夫婦のための講座（前編）」、（9）「同（後編）」、（10）「家系の文脈を読む」、（11）「課題を克服するために（個人編）」、（12）「同（家族編）」。

　主催するハッピーツリーの嘉悦郁子さんは「英語で家系図をファミリーツリーと呼ぶ。太古から自分まで一度も欠けることなく連綿と血がつながってきた事実は、当たり前のようだが連続して起きた奇跡でもある。家族関係はいろいろあると思うが、ファミリーツリーをハッピーツリーにできるように一人でも多くの人に学んでもらえれば」と受講を呼び掛ける。

　開講時間は10時30分～と18時～。内容はいずれも同じで、所要時間は約2時間。参加費は2,000円。問い合わせは嘉悦さん（TEL 090-3324-1698）まで。