ボランティア団体「ちゃんぽん学校」(長崎市大手2)は現在、7月27日に開催する「恋活バスツアー」の参加者を募集している。
代表の小田崇文さん(32)は2009年9月から延べ1500人ほどの婚活パーティーを主催してきた。小田さんはその経験を生かして一時は結婚相談所に就職したが、短時間の出会いでカップルが決まる婚活パーティーや多額の費用がかかる結婚相談所のシステムに疑問を持つようになる。
同団体は2010年に海フェスタながさき記念事業として行われた「ながさきビーチサッカーフェスティバル」をきっかけに2011年、長崎市市民活動センター(ランタナ)に登録したボランティア団体。いろいろな具材が入った長崎のソウルフード「ちゃんぽん」のように、いろいろな活動を想定して名付けた。主な活動はビーチサッカー大会の主催ほか、婚活支援事業、「あぐりの丘」ファンクラブ(四杖町)の運営など。今月からは1500平方メートルの畑を借りて農業活動にも力を入れるという。
「今までのような大規模な婚活パーティーではなく、友達から始まる自然な出会いをテーマにした独自のパーティーにこだわっている。少人数での出会いにこだわり続けたのも、利益より参加者の要望に応えるため」と振り返る小田さん。「自分自身が単純に参加してみたくなるようなバスツアー」として企画したところ、長崎バス観光とフリーペーパーを発行する「フェイスナガサキ」の協力を得て実現した。
参加資格は25歳~39歳の「完全にフリー」な独身男女、各20人。9時40分、ココウォーク長崎・観光旅行センター前(茂里町)に集合した後、10時に出発。車内でゲームなどを楽しみながら、最初の目的地「やきにく倶楽部」(西海市)で和牛食べ放題の昼食(12時)。その後、西海国立公園内の水族館「海きらら」(佐世保市)でグループに分かれて自由行動(14時)。最後の目的地「水辺の森公園」(常盤町)に到着(19時)した後は、「ながさきみなと祭り」の花火を目の前で楽しみながら解散となる。参加費は6,980円(ツアー代金、昼食費込み)。
「あくまで自然な出会いの場なので意図的なカップリングは行わないが、経験豊富なスタッフがフォローするので安心してほしい」と小田さん。ツアー終了後も要望があれば無料で恋愛相談を受け付けるという。「小さな一歩かもしれないが、続けることで長崎の少子化対策に少しでも貢献したい。今後は長崎の人とほかの地域の人との出会いを提供できるようなバスツアーも企画して、たくさんの人が笑顔になれば」とも。
詳しくは、ちゃんぽん学校のホームページで確認できる。