長崎県勤労福祉会館(長崎市桜町)で3月27日~29日、リアル脱出ゲーム「宇宙怪獣からの脱出」が開催される。
2004年に発表された「クリムゾンルーム」というインターネット上の無料ゲームが発端となり、爆発的なブームとなった「脱出ゲーム」。
「リアル脱出ゲーム」は、ネット上のゲームをビルや学校など実際の空間に置き換えたもの。閉じ込められた参加者が頭脳と体を駆使して会場内に散りばめられている「謎」を解き明かしながら脱出する参加型ゲームイベントとして2007年に始まった。現在ではテレビや映画などのメディアとコラボするなど、世界中に120万人ほどのファンがいるという。
主催するSCRAP(東京都渋谷区)で広報を担当する伊藤紘子さんは「2月には米国・サンフランシスコジャイアンツのホーム球場を使って、およそ5000人にゲームを楽しんでもらった。宇宙怪獣からの脱出は、昨年11月下旬から全国32都市を巡回している。長崎が最終開催地となる」と話す。
ゲームの参加者の役柄は、対宇宙怪獣戦闘員の養成学校「アンチ宇宙怪獣アカデミー(A.U.アカデミー)」3年B組ヒーロー学科の生徒だが、今は変身すらまともにできないという設定。担任の野美方教官は、かつて伝説のヒーロー「スマイルガーディアン」として活躍していたが現在は完全に引退している。伊藤さんは「卒業試験当日に突如、宇宙怪獣ズグラードンが現れる。現役を退いた教官では全く太刀打ちできない。残された希望はヒーロー学科の生徒だけ。このゲームのメーンは、わずか60分後の怪獣到着が迫る中で、あなたは無事ヒーローに変身して街の平和を守れるかというストーリー」と説明する。
6人1組で挑戦する同ゲーム。6人未満で参加する人たちは、会場で初めて出会う人たちと混成チームを組むことになる。マフラーや帽子、サングラスなど、みんなでチーム感が出るアイテムを全員が身に着けて来た6人編成のチームには同アカデミーの「校章」を6人全員に進呈する。伊藤さんは「校章の出来がいいと各会場で人気だった。見知らぬ人との出会いも多くの人が楽しんでいる。長崎では5月29日~31日に別のゲームも予定している。どちらも多くの人に楽しんでもらいたい」とも。
開演時刻は3月27日のみ18時30分。28日・29日は、11時、14時、17時。各回、開演30分前に開場するが、開演10分前までには来場しなければならない。運営上、時間に遅れると入場できない場合がある。
料金は一般=2,570円(当日3,090円)、学生=2,070円(同2,590円)。学生は当日受け付けで学生証の提示が必要。チケットは「チケットぴあ」「ローソンチケット」「イープラス」で取り扱う。