タイピントギャラリー(長崎市樺島町、TEL 095-825-4777)で5月14日、九州7県の民謡の情景を描いた42点のイラストなどを展示する個展「野川ふきこ in 長崎」が始まる。
野川ふきこさんは熊本市在住のイラストレーター。熊本市内で生まれ、高校卒業後に東京のデザイン学校に進学。その後は関東を中心に漫画家のアシスタントや会社員を経験しながら、雑誌や書籍、業界紙などにイラストや漫画を提供してきた。
「時事漫画や風刺漫画、一コマ漫画が得意」と話す野川さんは2012年2月、東日本大震災をきっかけに当時住んでいた千葉県船橋市から30数年ぶりに熊本に帰り、永住することを決めたという。和の文化が大好きだという野川さんは、自らを「絵師」と名乗る。
個展では九州7県にまつわる主な民謡の情景シーンを42点のイラストにまとめた作品を展示。イラストは九州7県版のほか各県ごとに用意されており、九州7県版は黒田節(福岡)、箪笥長持唄(佐賀)、島原の子守唄(長崎)、おてもやん(熊本)、宇目の唄げんか(大分)、ひえつき節(宮崎)、おはら節(鹿児島)が描かれている。長崎版は「長崎ぶらぶら節」「長崎甚句」「長崎のんのこ節」「岐宿の子守唄」「春雨」の5点。
期間中は同じ絵を使った脳トレクイズ本「民謡まちがい探し」(A5判、12頁=330円、16頁=440円)を会場内で販売する。
開催時間は10時~18時(最終日は16時30分まで)。入場無料。5月18日まで。