暮らす・働く

長崎で「男子禁制」のウオークラリー開催

「男子禁制うふふ」のコピーで知られるポスター

「男子禁制うふふ」のコピーで知られるポスター

  • 0

  •  

 長崎・水辺の森公園(長崎市常盤町)で11月3日10時、「長崎ウーマンズ・ウオークラリー」がスタートする。

[広告]

 長崎市民には「男子禁制」と書かれたピンク色のポスターで知られる同イベント。29回目となる今年のポスターのモデルは、キリン麦酒の前身となる「ジャパン・ブルワリ社」支配人・ウィルソン・ウォーカー夫人のシャーロット・ウォーカー。夫とともに長崎に30年間居住したという。

 29年前、実行委員長の竹中晴美さんが「女性の目で長崎の良さを再発見する街歩きをしよう」と数人の女性の仲間だけで始めた。「女性の地位向上が叫ばれてはいたが、当時はまだまだ女性の地位は低かった。毎回ハラハラしながら気がつけば29回も続いたが、本当は1回で止めるつもりだった。これも皆さんの支援があってこそ。ありがたい」と竹中さん。

 同ラリーでは「長崎で活躍した女性たちにまつわるクイズ」に回答しながら街歩きを楽しむ。水辺の森公園をスタートし、それぞれのコースを歩いて同公園でゴールする。今年はシャボン玉せっけん(福岡県北九州市)がメーンスポンサーとなり、スタートイベントとして「シャボン玉パフォーマンス」を予定する。

 「伝えたい・長崎の女性からネパールの女性へ」をテーマに、ネパール大地震の復興を願って、シャボン玉せっけんが用意する「石けん」と、衛生環境が悪い現地では貴重品になる「タオル」をネパールに送る。竹中さんは「参加者の皆さんは『未使用のタオル1枚以上』を必ず持参してほしい」と協力を呼び掛ける。

 今年のチェックポイントは「長崎市南山手地区町並み保存センター」(南山手町)、「蔵の資料館」(館内町)、「丸山公園」(寄合町)、「伊勢宮神社」(伊勢町)、「シーボルト宅跡」(鳴滝2)、「新大工町商店街」(新大工町)、「長崎地方法務局」(万才町)の7カ所。

 南山手町の「町並み保存センター」は、旧・南山手12番地邸宅跡。今年のモデルとなったオランダ生まれのシャーロット・ウォーカー(1859年生~1937年没)が住んでいた建物を移築したもの。シャーロットは自らホテルを経営しながら、第一次世界大戦中の平和活動が称えられて、1919(大正8)年にベルギーのアルバート国王からエリザベス女王勲章を授与されている。

 閉会式後には恒例の抽選会が行われ、ホテル日航ハウステンボスのペア宿泊券や長崎の特産品などさまざまな景品が当たる。

 参加資格は女性と高校生以下の男女。小学生以下と身体が不自由な人は同伴者が必要となる。

 参加料(参加賞・保険料含む)は大人=1,200円(当日=1,500円)、小人(高校生以下)=800円(同1,000円)。募集定員は1000人。申し込み締め切りは10月31日。

 メトロ書店、くさの書店、S東美サービスカウンターなど店頭で申し込めるほか、イベントホームページから申し込める。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース