長崎港のランドマーク「女神大橋」で12月11日、開通10周年記念イベント「女神大橋ば登ってみゅーで」が開催される。
女神大橋はそれまで分断されていた長崎市南部と西部を結ぶことで慢性化した交通渋滞の緩和と物流の効率化を図るため1994年に着工、2005年12月11日から供用された斜張橋。2010年からは長崎自動車道(高速道路)とも接続され、「ながさき女神大橋道路」(普通車=100円)として長崎県道路公社が管理する有料道路でもある(歩行者は無料)。港口に位置しており、大型客船が入出港することを考慮して橋の部分は水面から非常に高い位置にある。イベント当日は供用開始からちょうど10周年記念日。
普段は一般人の立ち入りが禁止されている女神大橋の内部を見学できる同イベント。県道路建設課が企画して今年5月に試験的に募集したところ、募集開始からわずか6時間で定員80人が満席になった。
今回予定するコースは「主塔入り口部(港内側)→ 水平梁部 → 主塔頭頂部 → 桁下部」の順で見学する。県道路建設課の職員やNPO法人「長崎の風」のスタッフが同行ガイドを担当する。
4回(10時~12時、10時30分~12時30分、13時30分~15時30分、14時~16時)に分けて開催し、定員は各回10人の合計40人を募集する。
通常の観光施設とは異なり、エレベーターがなく高所で片道400段の階段昇降があるため相当の体力を要することもあり、「18歳以上」「単身(自力)で階段、はしごなどの昇降が容易にできる」「心肺機能に持病や不安がない」「高所恐怖症、閉所恐怖症ではない」ことが参加条件となる。
参加中は安全のため主催者が用意するヘルメット、安全帯(落下防止ベルト)装着が義務づけられるほか、水分補給のための給水以外の飲食、喫煙、飲酒はできない。財布などの貴重品、携帯電話、カメラ以外は携帯禁止。服装は運動に適したもので、多少汚れてもいい服装で参加すること。
長崎国際観光コンベンション協会(TEL 095-811-0369)に「電話」「ファクス」「メール」のいずれかによる事前予約が必要で、抽選で参加者を決定する。参加費は1,000円。応募締め切りは11月15日17時。
NPO「長崎の風」理事長の黒田雄彦さんは「早いもので女神大橋が開通10周年を迎えた。参加者は限られるが、普段は絶対に見ることができない絶景を楽しんでもらいたい」とほほ笑む。