好文堂書店(長崎市浜町)万屋ギャラリーで12月12日、長崎市在住の漫画家・岡野雄一さんの新刊「みつえばあちゃんとボク」の出版記念サイン会が開かれる。
岡野さんは2012年1月、認知症の母親との日常生活を軸にした漫画「ペコロスの母に会いに行く」を自費出版したことがきっかけとなり、西日本新聞社から商業出版されて25万部を超えるベストセラーになったり、赤木春恵さん主演で映画化されたりした。同作で第42回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。著書に「ペコロスの母の玉手箱」「ペコロスの母に学ぶ ボケて幸せな生き方」などがある。
岡野さんの最新刊となる「みつえばあちゃんとボク」(西日本新聞社刊)は、40歳で離婚して長崎に帰ってきた岡野さんの息子「まーくん」が、母親代わりの「みつえばあちゃん」や、さとるじいちゃんと一緒に暮らす日常を描く。特に事件が起こるわけでもない日常の中に、孫を温かく見守りながら少しずつ老いていく祖母の「姿」や「声」が記録されている。オールカラー、四六判、200ページ。価格は1,296円。
同店スタッフの山下奈々美さんは「心がほっこり温まります。ぜひ読んでください」と呼び掛ける。
サイン会は14時開始。当日、会場で同書の購入客、先着100人に整理券を配布する。