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長崎の主婦が「ネット通販講座」開講 IT系男性も受講

初級編講義中の柿田さん

初級編講義中の柿田さん

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 長崎経済新聞文化センター(長崎市万屋町)で2月26日、「主婦でもできる!インターネット通販講座」が開催された。

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 講師を務める柿田紀子さんは宮崎県出身、長崎市在住の主婦。6歳からピアノを習い始め、14歳の時に社会人のバンドに参加。十代の若者を対象にした音楽コンテストに数多く出場し、自身のオリジナル曲で優勝経験を持つ。その後、プロを目指して上京するが結婚を機に活動を中止。中学生のころから母親が経営する飲食店でバイトするなど、経験した職場は喫茶店、葬儀場、中古車販売店、パチンコ店、松下電工、ブライダル関連会社、ホームセンター、スポーツデポなど幅広い。

 知人の勧めで2006年にヤフオクを開始した。当時はあまり前例がなかった「リピーターやファン」を作って売り上げを拡大。数年後、起業を決意して単身韓国に渡り、商品を仕入れる相手先や製造工場を確保してOEM生産を手掛けた。楽天やAmazon、Yahoo!、DeNAに加えて自社通販サイトを出店。現在はECサイト構築支援や起業コンサル、商品開発のプロデュース、インバウンド事業など、特に地域貢献や女性に特化した事業を中心に手掛けている。Rise Arc Best(西海町)代表。

 講義内容は全くの未経験者でも無料で今すぐ始められる「入門編」を午前中に、ECサイトを構築したいと考える初心者などを対象にした「初級編」を夕方からそれぞれ開講した。

 入門編では女性3人、男性1人が参加。誰もが無料で手軽に始められるフリマアプリ「メルカリ」の使い方を中心に説明を始めた。柿田さんは「メルカリのノウハウを伝える講座はたくさんある。この講座の強みは、月商100万円以上売り上げるまで試行錯誤しながらノウハウを積み上げた私が、登録してわずか5分で売れたメルカリの凄さに驚いて徹底的に分析した点。単なるラッキーでも『こうすればこうなる』というハウツーでもなく、通販サイトで売れる仕組みと比較して『なぜそうなるのか?』『違いはどこか?』という異なるポイントを知ってほしい」と力を込める。

 入門編を受講した男性は「平日だったので午前中の仕事を調整して参加したが、予想以上に良かった。女性とは興味を持つ部分が違うかもしれないが、メルカリの購入客が通販サイトの客とは明らかに違う理由がよく分かり勉強になった。早速自分も使いたい」と話す。

 初級編には佐世保市と長崎市内から男性2人が受講。少人数だったため、かなり掘り下げた質疑応答が続いた。市内から参加した男性は「すぐに通販サイトを立ち上げる予定はないが、IT関連の仕事をしているので非常に役立ち面白かった。特に女性の目線ながら、技術面でもマーケティングでも分析が分かりやすい。機会があればもっと聞きたい」と感想を話す。

 柿田さんは「都合がつかなかった方が多くて参加者は少なかったが、講座の告知情報を350人以上にシェアいただいたことで、関心が高いテーマと確信できた。長崎県は全国でも所得が低く、特に女性は家庭の事情を抱えて労働環境が不利な場合が多い。在宅の仕事なら介護や子育て中でも本人の努力次第で稼げる。これからも長崎の女性に役立つ情報を提供していきたい」と意気込む。

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