長崎歴史文化博物館で特別展「わが名は鶴亭」開催

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 長崎歴史文化博物館(長崎市立山1)で2月6日から特別展「わが名は鶴亭」が開催されている。

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 鶴亭(かくてい)は1722年、長崎生まれ。黄檗(おうばく)宗寺院の聖福寺(長崎市玉園町)で僧侶となるが、25歳の時に僧籍を離れた。還俗後に絵の才能を開花させ、画家として中国由来の「南蘋風(なんぴんふう)花鳥画」をアレンジして初めて京都や大阪にもたらし、一大ブームを巻き起こしたことで知られる。当時の憧れの土地であった長崎から来た鶴亭は、京坂の画家たちに大きな影響を与えた。鶴亭は画号であり、ほかに海眼浄光など複数の呼び名がある。1785年、64歳の時に江戸で没した。

 没後230年を経て、鶴亭の画業と生涯に迫る初の回顧展。唐絵(中国風の絵画)独特の色彩で描かれた花鳥画や、大胆な筆使いによる水墨花木図などを展示。その多くが初公開作品であり、同時代の画家や弟子の作品とともに紹介する。特に鶴亭と絵画や俳諧を介して親交が深かった池大雅との対幅(ついふく、一対に仕立てた書画の掛け軸)があり、制作から約260年の年月を経て、現在では別々に保管されている作品が再会する。

 入場料は一般=1,000円(大学、高校=800円、中学生以下無料)。開館時間は10時~18時。3月27日まで(2月29日は休館)。

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