チトセピアホール(長崎市千歳町)で7月16日、国内外の建築にまつわるドキュメンタリー作品を上映する「チトセピア建築映画祭」が開催される。
テーマは「建築から見える過去、現在、そして未来」。「だれも知らない建築のはなし」(上映時間=73分)、「GROUNDSCAPE」(66分)、「もしも建物が話せたら」(165分)の3本を上映する。
「だれも知らない建築のはなし」は、建築界の巨匠たちのインタビューを通して1970年代から現代までの日本の建築史を振り返る。出演するのは、磯崎新さん、安藤忠雄さん、伊東豊雄さん、ピーター・アイゼンマンさん、レム・コールハースさんなど国内外の建築家や、建築にポストモダンを定義付けた理論家のチャールズ・ジェンクスさん、日本発の国際建築雑誌「a+u」の発行者・中村敏男さんなど建築界の著名人がずらりと並ぶ。
「GROUNDSCAPE」は、GSデザイン会議のメンバーが「土木設計」「建築」「景観研究」など各人の専門分野の立場から3.11以降の被災地復興や街づくりに携わる中で、2015年に大槌、陸前高田、女川、福島を巡った活動記録を描く。
「もしも建物が話せたら」は、ロバート・レッドフォードなど6人の監督によるオムニバス形式のドキュメンタリー映画。「もし建物が話せるなら、私たちにどのような言葉を語るだろうか」「建物は文化を反映し、社会を映し出す鏡」「現代、その街を象徴する建物とは何か」というそれぞれのテーマを、それぞれの監督らがそれぞれの街で描く「思い出が詰まった文化的建物ストーリー」。
上映スケジュールは「だれも知らない建築のはなし」(10時~、17時~)、「GROUNDSCAPE」(11時30分~、18時30分~)、「もしも建物が話せたら」(13時~)。9時30分開場、19時40分終映予定。
鑑賞料は各作品1,200円。当日会場窓口で支払う。