JR長崎駅近くの寺院「観善寺」(長崎市玉園町)で10月22日、体験ノンフィクション漫談家「コラアゲンはいごうまん」さんと、津軽三味線奏者・浅野祥さんとのコラボライブが開催される。
同ライブはコラアゲンさんが一人で巡業している全国ツアー「僕の細道」の一環。2008年に長崎ブリックホール(茂里町)で初めて長崎公演が開かれ、今年5月にも観善寺で6回目となるノンフィクション漫談ライブを開いている。
コラアゲンさんは1988(昭和63)年、吉本興業が運営する吉本総合芸能学院(NSC)に7期生として入学してから芸歴28年に及ぶベテランお笑い芸人。1999年、フリーとなって上京。東京でさまざまなお笑いライブなどに出演していたが、2001年に「WAHAHA本舗」の社長であり演出家の喰始(たべはじめ)さんと出会う。その後、喰さんから出されるテーマを実体験し、そこで実際に遭遇したドラマを笑いのネタにする「体験ノンフィクション漫談」という芸風を確立した。
通常は潜入できない団体への潜入や、危機一髪の実体験、刑務所慰問の体験などをネタにして臨場感あふれる過激な表現で話を盛り上げる。テレビなどでは放送禁止に当たるネタが多く、時間も長いため放送できないことからライブでしか楽しめない。これまでの長崎公演では、開催を知った熱心なファンが他県から駆け付けたことも。
浅野さんは1990年、宮城県仙台市生まれ。祖父の影響を受けて3歳から和太鼓、5歳から津軽三味線を始めた。7歳の時、津軽三味線全国大会に出場し、15歳以下の部で最年少優勝。2004年の全国大会では「一般A級の部」で最年少優勝、2006年まで3年連続で優勝を果たした。2007年に上海公演、翌年にはアメリカ公演、カナダ公演を開き、三味線だけでなく、フラメンコとのコラボや、WAHAHA本舗の舞台に参加するなど、幅広い活動を行っている。
会場となる観善寺は浄土真宗本願寺派寺院で、境内には市が天然記念物に指定するクスノキがある。さだまさしさんの小説「解夏(げげ)」の中では高野家の墓所として登場する。
長崎公演を個人的に引き受けるサポートスタッフは「とてもメディアでは話せない内容だが、ライブでしか味わえない人間愛にあふれる話が醍醐味。津軽三味線とのコラボで、さらに魅力がパワーアップすると思う。土曜の午後、ぜひ楽しみに来てほしい」と呼び掛ける。コラアゲンさんは「おひねりも大歓迎」とほほ笑む。
14時開場。14時30 分開演。料金は2,500円。24日19時から「独楽(こま)劇場」(諫早市八天町)で、コラアゲンさんの単独公演(料金=1,500円)を開催する。
問い合わせは「コラアゲンライブ・長崎サポート」(TEL 070-5483-8146)。