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長崎の紅葉の名所「心田庵」 秋の一般公開

庭園の様子(高橋幸秀さん撮影)

庭園の様子(高橋幸秀さん撮影)

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 紅葉の名所として知られる長崎市指定史跡「心田庵(しんでんあん)」(長崎市片淵2)で現在、秋の一般公開が行われている。

心田庵の名物猫

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 管理する長崎市文化観光部文化財課によると、心田庵の創建は江戸時代初期(1660~1680年代)という。敷地面積は1580平方メートルほどで、敷地内には「かやぶき屋根」の建物(約150平方メートル)が建てられている。

 心田庵は唐小通事の何兆晋(がちょうしん)が長崎片淵郷(現在の片淵2丁目)に建てた別荘。何兆晋は父の何高材(がこうざい)とともに長崎の清水寺本堂(鍛冶屋町、国指定重要文化財)を寄進したことでも知られる。名称については「心田菴記」(1682年)に「何兆晋の心の田畑はとても広大で、まさに子が種をまき、孫が耕すごとく心の宝である」と書かれていることから、「人は地位や名誉、財産などより心の田畑を耕すことが最も大切である」という意味が由来であると考えられている。

 その後、時代の流れとともに施設の所有者がさまざまに変わり、2012年に当時の所有者である水産会社が長崎市に寄贈。翌年2月に長崎市の史跡として指定された。春と秋にそれぞれ20日間程度、庭園と建物が公開される。

 長崎大学経済学部グラウンドの近くで、細い路地を徒歩で向かう。路面電車の新大工町電停から徒歩で約10分、心田庵入口バス停からは徒歩3分ほどの場所にある。

 11月17日から始まった今年の秋の一般公開。24日に訪れた高橋幸秀さん(長崎市在住)は「鮮やかな紅葉に感動したが、12月初めが見頃では」と話す。

 開園時間は9時~17時(入場は16時30分まで)。入場料は300円(中・高校生を除く15歳以上)。茶室では有料で抹茶が提供される。12月13日まで。

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