布ナプキン専門店「りぼん」(長崎市万屋町)店内に12月、女性の悩みを質問できる「りぼんちゃんポスト」が設置された。
店主で元特別支援学校教諭の大原万里亜さんは、小学校や中学校などに呼ばれて児童や生徒たちに性について講演する機会が多い。
「講演後に、生理などの性の悩みを相談しに来る女子生徒がいる反面、恥ずかしくて相談できない女の子もいるのではないか」と感じた大原さん。来店しながら恥ずかしくて相談できない女性も少なくないため、「私でよければ、そんな女の子の相談相手になりたい」と思い同ポストを設置した。
学校講演の最後に「今の性に生まれてよかったと思うか」と問い掛けると、男子はほぼ全員が「よかった」と勢いよく挙手するのに対し、女子はほとんど手が挙がらないという。
「世の中はまだまだ男性社会だが、一人でも多くの女の子に『女に生まれてよかった』と感じてもらえる世の中にしたい」と話す大原さんは、生まれ変わりや再生、復活などを意味する「reborn(リボーン)」の思いを店名に込める。
ポストは店の玄関を入ってすぐの場所に設置されており、営業時間内に相談内容とメールアドレスなどを備え付けの紙に記入して投函(とうかん)する仕組み。投函者には後日、大原さんから返信メールが届く。
「女性特有の悩みや布ナプキンに関することなど、私が答えられる内容には精いっぱい答えたい。特にメールアドレスは正確に記入してほしいことと、返信に時間がかかる場合があることを理解してもらいたい」と大原さん。
営業時間は11時~18時。