長崎県勤労福祉会館(長崎市桜町)で1月21日、世界的照明デザイナーの面出薫(めんでかおる)さんを招いて「長崎夜景シンポジウム」が開かれる。主催は長崎市。
同シンポジウムは、2012年に香港やモナコと並んで「世界新三大夜景」に認定された長崎市が「長崎夜景のあり方について、参加者とともに考える」というもの。
面出さんは1950(昭和25)年、東京生まれ。東京芸術大学大学院修了。1990年にライティングプランナーズアソシエーツを設立し、代表取締役に就任。住宅照明から建築照明、都市・環境照明の分野まで幅広い照明デザインのプロデューサーであり、プランナーとして活躍する一方で、市民参加の照明文化研究会「照明探偵団」を組織し、団長として精力的に活動している。
東京国際フォーラムや京都駅ビル、六本木ヒルズ、京都迎賓館、シンガポール国立博物館など国内外で代表的施設の照明計画を数多く担当。長崎では「国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館」の照明を手掛けており、面出さんを「灯りの魔術師」と呼ぶ人もいる。国際照明デザイナー協会賞・最優秀賞、日本照明学会・日本照明賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞などを受賞。著書に「世界照明探偵団」「光のゼミナール」(以上、鹿島出版会)、「都市と建築の照明デザイン」「陰影のデザイン」(以上、六耀社)など多数。
同シンポジウムでは面出さんが基調講演をするほか、長崎商工会議所青年部や大浦地区の取り組みなどの事例報告、パネルディスカッションなどを予定する。
13時開場、開催時間は13時30分~16時30分(予定)。現在、参加者を募集している。先着200人。応募締め切りは1月16日。