長崎市民会館（長崎市魚の町）で1月21日、映画「グレン・ミラー物語」の上映会が開かれる。

　同館で毎月行われている市民映画会の一環で、「ムーンライト・セレナーデ」をはじめとする多くの名曲を生み出し、ジャズミュージシャンとして名声を誇ったグレン・ミラーの生涯を描いた音楽映画（1954年公開）。

　グレン・ミラーは1904年、米国アイオワ州クラリンダで生まれたドイツ系アメリカ人。1915年にトロンボーンを始め、地元のオーケストラに参加する。コロラド大学を中退し、ニューヨークでトロンボーン奏者としてプロの道に進むが、芽が出ない時代が続く。やがて、ジャズトロンボーン奏者のトミー・ドーシーや、スウィングジャズの第一人者であるベニー・グッドマンなどの音楽家と交流を深め、1937年に自身の楽団「グレン・ミラー・オーケストラ」を結成する。1939年から「ムーンライト・セレナーデ」「茶色の小瓶」「イン・ザ・ムード」などのヒット曲を次々に発表し、バンドリーダーや作曲家、編曲家として人気を博した。

　第2次世界大戦の勃発により1942年、米陸軍航空軍に入隊。慰問楽団を率いて演奏に飛び回った。大戦末期の1944年12月15日、慰問演奏のため軍用機でイギリスからフランスに向かっていたところ、イギリス海峡で消息を絶った。楽団は残された楽団員がリーダーとなり、ニュー・グレン・ミラー・オーケストラとして、現在も活動している。

　監督は「怒りの河」「ローマ帝国の滅亡」のアンソニー・マン。「裏窓」「めまい」などのヒッチコック作品に出演したジェームズ・ステュアートがグレン・ミラー役を演じているほか、ジャズミュージシャンのルイ・アームストロングが本人役で出演している。

　14時上映開始（13時30分開場）。入場無料。定員60人。