長崎県美術館(長崎市出島町)で10月6日から、特別展「さだまさしの世界」が始まった。
さだまさしさんは1952(昭和27)年、長崎市生まれ。3歳からバイオリンを始め、1973(昭和48)年にフォークデュオ「グレープ」でデビューした。「精霊流し」「無縁坂」などがヒットし、1976(昭和51)年にソロ活動を開始。「雨やどり」「関白宣言」「親父の一番長い日」「北の国から」などをヒットさせ、通算4200回を超えるコンサートを開いた。シンガー・ソングライターとして知られるほか、小説家、話芸の達人、平和ミュージアムや社会福祉団体の発起人など多彩な顔を持つ。
同展では、さださんの多彩な才能や足跡を「まち」に見立て、来場者がまち歩きをするように才能やメッセージに触れる構成になっている。展示会場は8区画に分かれており、独自レーベル・フリーフライトの複葉機マークをモチーフにしたフィギュアを展示する「自由飛行場」や、さださんの誕生からデビュー前までの歴史を紹介する「歴史館」、初公開のギターや直筆の歌詞や譜面のほか、さださんの精巧なフィギュアが出迎える「さだショー店街」などがある。そのほか「長崎館」「宇宙館」「未来館」「佐田商店」を設置。「メッセージ館」では、来場者がさださんへメッセージを送ることができる。
館内のカフェでは、さださんの楽曲「パンプキン・パイとシナモン・ティー」をイメージした期間限定のオリジナルメニューを提供する。同メニューはたっぷりのカボチャペーストを包んで焼き上げたパイで、歌詞に登場する「バラの形の角砂糖二つ」の代わりに、バラの形のホイップクリームを添える。料金はドリンクセット=630円。提供は11月5日まで。
10月22日は関連イベントとして、主演と音楽監督を務めた映画「翔べイカロスの翼」(1980年公開)を上映する。10時30分と14時(開場は各回30分前)の2回上映で観覧無料(要本展観覧券)。定員は先着100人。
開館時間は10時~20時(最終入場19時30分)。特別展の観覧料は、一般=1,200円、大学生・70歳以上=900円(高校生以下無料)。11月5日まで(10月23日休館)。