長崎電気軌道(長崎市大橋町)が現在、脱線事故の影響で昨年6月から一部区間が運休になっている「3号系統」の復旧工事を行っている。
昨年6月、公会堂前電停付近のカーブで脱線事故が発生して以来、事故現場を通過する3号系統は一部区間の運休状態が長期間続いている。
10月4日、同社はホームページ上で「諏訪神社方面から桜町方面に向かうカーブの曲線半径を緩和する線形変更を中心とする復旧工事を実施する」と発表。3号系統の運行再開は11月下旬を予定しており、工事の進捗(しんちょく)状況を見ながら再開日が確定した時点で改めて発表する。
復旧工事に伴い分岐内の曲線レールをいったん撤去するため、3号系統は10月23日から約1カ月間、「赤迫~公会堂前」を折り返し運行する。折り返し運行期間中に3号系統路線で公会堂前を含む区間を利用する場合、公会堂前で「3号系統」(赤迫~公会堂前)と、「4号・5号系統」(公会堂前~蛍茶屋)を対象とする乗り継ぎ券を臨時発行する。利用客は、約60メートル離れた2つの「公会堂前」電停の間を移動する必要がある。これまで代替運行を行っていた「2号系統(蛍茶屋発、赤迫行き)」は、早朝2便、深夜1便を除く運行と、西浜町電停での乗り継ぎ券発行を終了した。
同社工務課は夜間から翌朝にかけて(21時~翌6時)復旧工事を行う予定で、ホームページに掲載中の工程表は毎週月曜に更新する。